更新日:2023年04月19日 21:01
デジタル

災害時の停電に強い味方となる「乾電池充電グッズ」を紹介

自己給電式ラジオは「買い」か?

 最近では、USBポートが内蔵された災害用ラジオが販売されている。  このUSBポートから充電ケーブルをつないでスマホに電力を送ることができるという仕組みだが、問題は電力源である。  先述のように、プラグ差込口からの電力は使えない。だからこそ、Amazon等の通販サイトではソーラーパネルや手回し式発電装置内蔵のラジオが販売されるようになった。これにUSBポートがあれば、避難生活もスマホの電池切れに悩まされずに済むのではないか?  そう判断を下すのは、少し待っていただきたい。筆者はソーラーパネルや手回し式装置のついた災害用ラジオに対しては懐疑的である。  確かに、近年のソーラーパネルは性能が大幅に向上した。しかしAmazonで出品されている製品はまさに「ピンからキリ」で、中には日中一杯待っても殆ど充電されない製品があるという声も聞こえる。全てがそのような品質のものではないということはもちろんだが、液晶画面の画像から「ピンキリ」を見極めるのは非常に難しい。それは手回し式発電装置にも言えることだ。  2019年の現在においても、最も確実な電力源は乾電池である。ラジオも乾電池で動作できるのであれば、それで事足りる。
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パナソニック ラジオ FM/AM/ワイドFM対応 シルバー RF-P155-S ¥1640(※画像はAmazonより)

 そもそも、ラジオにスマホ充電用のUSBポートは必要ない、というのが筆者の見解だ。ラジオの電力はラジオとしての機能を果たすためだけに使用したほうが効率的である。上記の乾電池式モバイルバッテリーがあれば、ラジオ本体にUSBポートがなくても支障はない。  単三乾電池は、Amazonでは100本パックのものが2500円程度で売られている。1万円も出せば数百本という単位の乾電池を購入できるのだから、最初からこちらに頼ったほうが手っ取り早い。
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Amazonベーシック 乾電池 単3形 アルカリ 100個セット¥2480(※画像はAmazonより)

1万円以内で実践可能

 ここまでのことをまとめると、大規模停電に備えておくべきものは3点。 ・最低100本の乾電池 ・乾電池式モバイルバッテリー ・携帯ラジオ  これらをAmazonで探してみたら、合計の出費は概ね6000円~7000円で収まった。100本の乾電池を2人のスマホ所持者で分け合ったとしても、数日間の停電であればどうにか乗り切れるはずだ。1万円以内でできる「停電対策」として、今からでも実践可能な方法である。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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