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元グラドルが年商1億円社長に。引退、極貧、離婚…波乱の人生を語る

足を引っ張る夫と、ついに離婚

 家庭内では子供たちのために努めて明るくふるまっていたという高橋さん。「自分一人でも子供を育てられるように」という信念のもと、昼間は物販業に注力し、生活費が足りないときは夜、六本木の飲食店に働きに出るなど精力的に動き始める。しかし、彼女の夫は、人の手を要領よく借りながら、楽しそうに働いている高橋さんの姿が気にくわず、さらにイライラをぶつけてくるようになったのだそう。 高橋ゆづき横「お前、毎晩働きに行けよ――そんなことを言われることもありました。収入のことは伝えませんでしたが、仕事で海外に行くこともあったので、楽しそうにやっているのがシャクにさわったようです。喧嘩どころか、家庭内別居状態でした」  そこで高橋さんは、これから子供たちが育っていく中、ずっとこの家庭環境では悪影響だと危機感を覚えた結果、ついに離婚をする決断をするのだった。 「最初の上京を反対された理由が『お金がないから』なんです。思えば今まで何かの決断をするとき、お金がネックになって決断が阻まれてきたことがたくさんありました。でも今回は、仕事が順調に進み、一人でも子供たちを余裕で養えるほどの収入を得ることができる自信を得たことが、私を離婚へと背中を押してくれたんです」

ドリームクラッシャーが現れた時こそ勝負時

 晴れて離婚はでき、ビジネスも上昇気流に乗っていったが――。 一方で、そのことから今まで様々な家庭内の悩みや生活の相談を打ち明けていた友人が離れていくことになった。 「夫の悩みを相談していた頃は『離婚しなよ』と言ってくれたり、生活に困っていた時に『東京へ来れば私が支えてあげる』と言っていた友人が、いざ離婚しビジネスが順調になると、夫側に立ったり、私の仕事に対する文句を言うようになったんです。その時、『彼女はどんな時も私に寄り添ってくれる親友ではなくて、上の立場でいたいだけなんだな』って思いました。信じていただけに悲しかったですね」  高橋さんの友人、そして彼女の前の夫は、心理学などで“ドリームクラッシャー”と呼ばれる「自分の存在を脅かさないコンフォートゾーンから抜け出す人がいると、足を引っ張る身近な人」だったのである。 「“ドリームクラッシャー”は、悪気なく現れるんですよね。『自分の知っているあなたに変わってほしくない』って。でも、ビジネスや社会で成功するにあたって、この手の人物は必ず出会いますし、そのような存在が現れた時こそ『勝負時』なんじゃないかと私は思います」 書影_笑いながら稼ぐ つまり、今の自分があるのは以前の夫やその友人がいたからこそ――。辛い経験だったろうが、そう言いながら彼女は笑った。 【前編はコチラ】⇒元朝ドラ女優のグラドルが、貧乏生活からヤフオク起業で逆襲するまで <文・写真/日刊SPA!取材班>
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笑いながら稼ぐ女

グラドルから貿易アイドルへ! 波乱万丈のサクセス・ストーリー

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