仕事

中年サラリーマンが“老害化”せず会社に残り続けるには?

「会社員していただけ」から「仕事をする」に切り替えよう

河合:その世代って、誰かにちょっと背中を押してもらえれば挑戦したいという気持ちを持っている。でも、それができるのはこれまで積み上げてきた“使える”人間関係があるかにかかっているんです。そこで私が提案したいのは、目の前にある仕事を「会社員」のままするなということ。上司の評価を上げるためにする仕事は「会社員」として居続けるためにすること。それはほかの会社に行っても応用が利かない。新卒のときに味わっていた“ワクワク感が味わえる仕事”をきちんとやってほしいです。
働き続けていい会社

河合薫氏

常見:何かとスピード感が求められている時代で「あの人のやっていることはかっこいいよね」と周りから思われるのは大切ですよね。そのためには役職や肩書にとらわれない“愚直さ”“誠実さ”も必要になってくると思います。 河合:むしろ40~50代はそれがもっとも重要なのではと思っています。私の持論で「人生で大切なことはすべて幼稚園で学ぶ」っていうのがあって。幼稚園では「いいことをされたら感謝しましょう」「悪いことをしたら謝りましょう」と教えられるじゃないですか。年を取るほど、そんな基本的なことができていない人が多い気がする。 常見:ドキッとしますね(笑)。メールの一字一句や、返信の速さを見ても、そのあたりってわかりますよね。送られてくる企画書が適当な人だって見受けられますし。 河合:よく「会社潰れそう」って言う人がいますけど、実際に会社が潰れた人って案外少ない。そんなの気にして生きているぐらいだったら、「目の前の仕事を面白がれ」と声を大にして言いたいです。 常見:SPA!を読んでいる読者なら、もっと人生を面白がっていいと思いますね(笑)。
働き続けていい会社

常見陽平氏

【健康社会学者 河合薫氏】 働く人々へのインタビューは700人を超える。著書に『他人をバカにしたがる男たち』『他人の足を引っぱる男たち』など多数 【働き方評論家 常見陽平氏】 一橋大学商学部卒業後、リクルートに入社。その後フリーランス活動を経て千葉商科大学国際教養学部専任講師に。自称「若き老害」 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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