更新日:2023年04月27日 10:32
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タワマンの“意外とあなどれない”住み心地、眺望の良さはメリットではない

外観がスッキリしているのもメリットのひとつ

夜のタワマン 原則、タワマンに於いては、洗濯物をベランダに干すことが禁止されている。中には、エアコン室外機を置くためのスペースのみ確保して、そもそもバルコニー自体が設計されていないケースもあるほどだ(その場合は、脱衣所などに洗濯物干しスペースや乾燥機本体が備わっていたりもする)。  これは安全面からの配慮である。飛ぶはずがないと思っていた物が、風の影響を受けやすい高所では吹き上げられてしまったり、小さな物でも高所から落下した場合は、広範囲に被害を及ぼす恐れがあるからだ。これによって、建物を外から見た際に、純粋にタイル外壁とガラス面とだけが視界に入り、ランドマークとして指差す際も、子供用のキャラクター柄の布団や、プランターを並べたグリーン等が視界に入ることがなくなっている。  簡単に思い浮かんだものがこの3点であり、「なんだその程度か」と思われてもおかしくはない。 「宅内設備は自分で必要な分を取り揃えればよいし、寛ぎスペースはマンション内ではなく近所にあれば事足りて、外観なんてのは住んでいれば中からは関係無い」  冒頭に触れたように、このように簡単に反論できるものである。これはこれで間違いではなく、要は各自がどこに重きを置くかなのだ。  ちなみに、タワマンでよく言われる「眺めが良い」というのは、階層や立地により異なるし、何より私自身は飽きるものと思っているのでメリットには含めていない。しかし、高層階から夜景を眺めて得られる満足感や達成感と言われて、そのニュアンスは分からなくもない。花火の季節に場所取りが不要だったり、カーテンを開けるだけで夜景が飾り付けになるようなことをメリットと考える方には、これも追加して頂いて結構だろう。<文/古川博之進>
タワマンに住む会社員。不動産業、マンション理事長の経験を元に主に不動産業界のテーマを執筆。年100回開催経験から合コンネタも扱うが、保護猫活動家の一面も持ち合わせている。
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