ただ、考えてみればTカードにはクレジットカード機能が付加されたものもある。 　これは買い物の時だけでなく、月々のクレカの支払いでもTポイントが発生する。その上でPayPayを併用すれば、還元ガチ勢でなくともいつの間にか大量のTポイントが貯まってしまった、ということにしばしば出くわす。 　PayPayの場合、ヤフーカードとの紐付けが推奨されている。PayPay残高にチャージできるクレカは今のところヤフーカードしかない。では他のクレカとPayPayとの相性はどうかという話にもなるが、それはここでは割愛させていただく。 　この「PayPay×ヤフーカード」という組み合わせは、かなり強力だ。ヤフーカードはTカードも兼ねているから、PayPayに限らずこれを利用しているうちはTポイントも蓄積されていく。 　しかもヤフーカードから「PayPay残高」へのチャージ、またはPayPayを介してヤフーカード決済を行うと、利用金額の1％相当がTポイントとして溜まっていく。 　これはいくら何でも、ばら撒き過ぎではないか？ 　その懸念は、どうやら運営元にもあったようだ。12月23日、運営者のワイジェイカードはPayPay経由のヤフーカード利用に対するTポイント付与を廃止するとした。上記の「ヤフーカードからPayPay残高へのチャージ、またはPayPayを介してヤフーカード決済を行うと、利用金額の1％相当」という要素が、来年2月1日からなくなる。 　ポイントゲッターの間では、このニュースはちょっとした話題になっている。中には「PayPayはセールスポイントを自ら手放した」という声もあるが、それでも「PayPay残高」またはPayPay×ヤフーカードでの決済で発生する1.5％の特典還元率は継続される。＜文／澤田真一＞ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』