営業上手なカウンセラーには注意
――日韓で整形に対する理解の違いが如実ですね。実際に整形するなら日本と韓国どちらがオススメですか。
ありしゃん:わたしはほとんど韓国ですが、一概にどっちが良いとは言えないかな。韓国の美容外科って「鼻」「目」「輪郭」みたいな感じで、それぞれパーツごとに細分化されていて、部位ごとのクリニックがあるんです。先生も遠慮なく患者さんに意見するタイプが多いんですよ。「そこはやる必要ない。他に行っても同じこと言われるよ。だからウチではやりません」って、一刀両断されたこともあります。でも、わたしは不思議とそう言われたほうが納得できちゃう。
yuzuka:その気持ちわかります。私が看護師時代に見てきた中には、患者さんが明らかに整形依存症なのに、躊躇なく手術しちゃう先生が普通にいました。それに女性って押しに弱いじゃないですか。だから、営業上手なカウンセラーさんが「今やると20%OFFです。大丈夫、お金がなくても医療ローン組めますよ」とか言われて勧められると、ついつい受け入れてやっちゃう人もいましたからね。
ありしゃん:それ、韓国の美容外科だと絶対にやらないと思います。切らない埋没だけならまだしも、メスを入れたら後戻りできないのに商品のセールスみたいなノリで勧めてくるのは嫌だなあ。
yuzuka:それから、日本のクリニックは手広くどんな施術でも受け入れているクリニックが多いので、そのぶん先生にも当然、得意不得意があります。例えば私の働いていたクリニックで、珍しいオペの依頼が来たことがありました。担当する先生が手術室に入って来て、開口一番私に向かって小声で、「このオペって、どうやるんだっけ? マニュアル見せてくれる?」って。怖いけど、わりとよくある話でしたね。
ありしゃん:絶対嫌だ……!
ありしゃんさん
――ありしゃんさんは美容整形に1000万円近くかけていますが、どこからそんなお金を?
ありしゃん:知り合いからも「整形にかかった1000万円はどうやって用立てたの?」って聞かれることが多くて。今はYouTubeのチャンネル登録者数が20万人を突破したことも大きいけど(2019年12月末時点)、経済的なことで言えばネイルやエステのサロン経営が土台にあるので、そっちのビジネスで稼がせていただいた収益から整形費用を捻出しています。
とはいえ、私が初めて整形したのは中学を卒業してすぐの頃。もちろんお金なんて全然ありませんから、当時はいろんなアルバイトを何個も掛け持ちして必死に「整形貯金」をしていました(笑)。
yuzuka:いまだに「整形はズルだろ」って言ってくる人がいますよね。ちゃんとお金を稼いで貯めるっていう地道な努力ができる人じゃないと、整形したくてもできないのになぁ。私は夜のお仕事でコツコツ稼いだお金が整形の元手になっているけど、「インルエンサーとして稼いでいるからでしょ」って言葉を投げつけられることもある。だけどインフルエンサーって、ちゃんと仕事を選ぶ人だったら、みんなが思っているほどお金があるわけじゃないと思う……。
ありしゃん:私もそう思います。ちなみに私は、YouTubeで入ってくるお金は整形には使っていません。確かに全体の利益はそれなりにありますけど、そもそもYouTubeの企業案件とかタイアップで入ってくるお金は私自身、1円も受け取っていないんです。
yuzuka:え~、どうして!?
ありしゃん:というのも、動画配信を一緒にやってくれているメンバー(さおりんさん・まりなさん)にもお金を渡さないといけないし、みんなで協力し合って稼いだものだから整形費用にガンガンつぎ込むのもなんか違う感じがしちゃって。それに私個人でやってるビジネスが好調というのもあるので、整形費用はそっちから捻出していますね。