お金

今さら初代Cクラスのベンツを買った理由。すでにSクラスを持ってるのに……

中古で買ったC240をいつもの整備工場に持っていったところ……

 私はC240を購入後、W140でお世話になっている整備工場で全体的にチェックしてもらいました。そして、言われた結果は「掘り出し物」とのこと。機関的にはどこも交換すべき箇所がなく、オイルすら交換しなくても良い状態。バッテリーまでもが純正新品に交換されたばかりだったのです。ちなみにW140のときは、最低でも20万円程度の整備を推奨されました。

車検だけでなく、1年点検もディーラーですべて実施されていた

 実はディーラー整備の中古車と言っても、こんなに良い状態の個体に出会ったのは、私としても初めてです。聞いたところによると、ディーラーの整備にもバラつきがあるようで、バッチリ整備を行う傾向の店舗と、そうでないところがある模様。この個体のディーラーは前者だったようなのです。   「いい状態のベンツは誰も手放さない。だから、中古で出てくるのはどっかしらの不具合がある」というのが半ば常識です。しかし、今回の個体は、抜群に整備されている状態。なぜ、20年も大切に所有したオーナーは手放すという選択をしたのでしょう。  その答えと思われるモノが1つ車内から見つかったのですが、それは、高齢者マークの残骸です。  昨年は、高齢者による事故がニュースで大きく取り上げられましたが、おそらくそれをきっかけとして、前オーナーはクルマの運転をやめたのでしょう。そして、家族で誰も乗る人がいなかった結果、このクルマを売るという結論に至ったのだと思います。

こちらは、W140の記録。同じくワンオーナー、ディーラー整備という条件だが、今回買ったW202に対して整備履歴が少ない

 実際、私が購入した半年ほど前にディーラーで車検を取ったばかりですし、整備内容もかなりバッチリしたものでした。  ですから、このC240の前オーナーは、きっとこのクルマを手放したくなかったでしょうし、次のオーナーにも大切にしてもらいたいと思っていることでしょう。

大切にされたワンオーナー車

 そういった意味では、私が買ってよかったと思っています。私は、モノを大切にします。高く売るためにも、文化遺産を残すという意味でも、エコの観点でも、モノを大切にするというのは良いことばかり。ですので、AA評価4.5点級を維持したいと思っています。また、整備も最高の技術者に行ってもらうことを良しとしているため、ベストな状態を保つつもりです。  というわけで、私は、W140とW202というヤングクラシックな2台と付き合っていくことになったので、古いベンツの良さを今後もお伝えしたいと思っています。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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