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平手友梨奈が欅坂46脱退を発表、“カリスマ”と称されたその歩み

『響-HIBIKI-』で映画初出演にして初主演。数々の映画賞を受賞

 その後、先述した紅白での出来事が影響したのか、平手は右腕の上腕三頭筋損傷との診断が下され、2018年1月・2月に予定されていた欅坂46の武道館単独公演は中止に。  そんななか平手は、映画『響-HIBIKI-』で、映画初出演にして初主演を飾る。その演技は高く評価され、第42回日本アカデミー賞の新人俳優賞のほか、数々の映画賞を受賞。共演した北川景子は「クリエイティブな面で、プロとしての意見交換ができる」と、平手の表現に対するプロ意識に太鼓判を押した。
響–HIBIKI–

平手は文学少女の役を熱演(写真は映画『響-HIBIKI-』DVDジャケット)

 また、平手はこの映画の主題歌として、『角を曲がる』というソロ曲を歌唱。思春期の心情をつづった歌詞が、映画の主人公と平手の両者にリンクし、説得力を伴って伝わってくる一曲だ。2019年に『ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE 2019』(テレビ朝日系)で披露された際にも、たくさんの反響が寄せられた。

ラジオやグループの番組では、年相応の可愛い一面も!

 表現活動に対しメンバーの誰よりもストイックで、もはや、いちアーティストとしての存在を確立している平手。“孤高のカリスマ”のイメージが強い一方で、実は、10代の女の子らしい一面ものぞかせている。  例えば、2017年の4月よりレギュラーを務めるラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)で話している様子は自然体で、普通の女の子そのもの。さらに『欅って書けない?』(テレビ東京系)の番組内では、メンバーらと無邪気にじゃれ合う姿も見られた。グループ最年少だった平手は、年上のメンバーたちから可愛がられていたようである。  そんな“可愛い平手”を表すとき、ファンの間では“キャロてち”という言葉が浸透しており、SNSでシェアする動きも活発だ。日頃はそのストイックぶりが心配になるからこそ、ファンにとって、平手の元気な姿を見ることができた喜びは大きいのだろう。

脱退後は、マルチな表現者としての活躍を期待する声も

 表現者としての評価が高かった平手だが、普段は普通の女の子だ。もしかすると、常にセンターポジションを与えられるプレッシャーや、過剰な賞賛・神格化に対する戸惑いが、彼女を少しずつ追い詰めていたのかもしれない。
欅坂46

楽曲にちなんで“黒い羊”を表現しているように見える平手(写真は欅坂46『黒い羊』CDジャケット)

 平手の今後についてはまだ明確に発表されていないものの、一部では、フィールドを限定しない表現者としての活動を期待する声もある。歌唱・ダンス・演技など、“体現”を軸に、幅広い手法で世間を圧倒してきた平手。次はどんな形で、人々を感動させるのか。<文/A4studio>
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