平手友梨奈が欅坂46脱退を発表、“カリスマ”と称されたその歩み
1月23日、アイドルグループ『欅坂46』の中心メンバーである平手友梨奈が脱退を発表し、衝撃が走った。平手は同グループの絶対エース的存在であり、これまで発表された9枚のシングル曲のすべてでセンターを務めている。
欅坂46は2015年、秋元康が総合プロデュースを担当する『乃木坂46』に続く坂道シリーズ第2弾として発足。同年に行われた一期生オーディションに合格した平手は、当時まだ14歳だった。
翌2016年、欅坂46は平手をセンターポジションに置いた1stシングル『サイレントマジョリティー』でデビュー。『乃木坂46』の妹分ということもあり、当初から注目度は高かったものの、メッセージ性の強い歌詞や、のちに“笑わないアイドル”とも呼ばれるメンバーたちのシリアスな表情が、これまでのアイドル像を覆し、大きな話題を呼んだ。
なかでもセンターの平手は、グループ最年少にも関わらずカメラに鋭い眼差しを向け、楽曲を強く印象づけた。欅坂46は同年8月に2ndシングル『世界には愛しかない』、11月には3rdシングル『二人セゾン』を次々と発表し、デビューから1年足らずで『第67回NHK紅白歌合戦』への出場を果たす。
2017年、欅坂46は4thシングル『不協和音』をリリース。この曲でも平手は髪を振り乱しながら力強く踊り、圧巻のパフォーマンスを見せた。特にサビ前、平手が「僕は嫌だ」と叫ぶ場面では、曲の主人公の切実な思いがヒリヒリと伝わってくる。平手の表現力により、いっそう迫力のあるナンバーに仕上がったといえるだろう。
しかし、この頃から平手は体調を崩すことが増える。特に象徴的だったのは、この年の『第70回NHK紅白歌合戦』。総合MCを務めた内村光良を交え、欅坂46は『不協和音』を披露したが、平手はステージ中に過呼吸のような症状を起こし、転倒したのだ。
“憑依型”ともいわれる平手は、楽曲ごとにその世界観の主人公になりきる、本格派のパフォーマー。ネット上では、『不協和音』の世界に入り込みすぎたばかりに心身のバランスを崩してしまったのではないかと推測する意見も見られた。
近年は体調を崩すことも多く、テレビ番組やライブの欠席も目立っていたなかでの脱退発表だったため、世間からはひときわ関心が寄せられた印象だ。そこで今回は、“カリスマ”とも称された平手友梨奈の、欅坂46としての歩みを振り返っていこう。
14歳でデビューシングルのセンターに抜擢され、一躍注目を浴びる
2017年、欅坂46は『不協和音』を発表。平手は精神的に不安定になることが増える
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