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QRコード決済で金額をうっかり誤入力したら…対策は?

もしも余計に払ってしまったら?

 こうしたことは、各QRコード決済銘柄の運営者も承知の上である。ここでは楽天ペイを例に挙げよう。楽天ペイ公式サイトの「よくある質問」に、 <Q.楽天ペイ(アプリ決済)を使ったお客様が、支払う金額を間違えてしまいました>  という項目がある。これに対する答えは、以下の通り。 <楽天ペイ店舗アプリの「取引履歴・取消」より、対象の取引を選択し、「取引の取消」ボタンを押して、取消を行ってください。その後、あらためて正しい金額でお客様にお支払いいただいてください
楽天ペイ公式サイト

画像は、楽天ペイ公式サイト「よくある質問」より

 「楽天ペイ店舗」アプリとは、事業者側が利用するプラットフォームである。ここから店員が取引のキャンセルを行い、そこから改めて決済をやり直すという段取りだ。  こういうことがいつでも可能だから、間違った金額を入力してしまった客は決して慌てる必要はない。店員に「数字を打ち間違えた」と言えば、それで済む。このあたり、クレジットカードを使った場合のキャンセルよりもむしろ処理が手軽と言える。  そもそもQRコード決済サービスとは「クレカを持っていない人にいかにしてキャッシュレス決済をしてもらうか」という社会的使命を帯びているものでもあるから、あらゆる面でクレカよりもシステムが簡略化されている。  筆者は地元静岡市の公営施設で開催するキャッシュレス決済講座で、「クレカ嫌いの人こそキャッシュレス決済サービスを利用してみよう」とつねづね言っている。日本の場合は信用力に問題はないが、クレカそのものが好きではない、故にそれを所有しないという人が少なくない。しかし、いや、だからこそ審査不要で知らず知らずの負債を作ることもないキャッシュレス決済サービスの利用を筆者は強く勧めている。  なお、楽天ペイ利用者であれば、楽天ペイ公式サイトの「よくある質問」に一度目を通しておいても損はないだろう。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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