更新日:2020年03月05日 10:57
ライフ

眠れない…不眠からガリ痩せした私が、眠剤より効いたシンプルな方法

 寝つけない、眠りが浅い――今、睡眠の悩みを抱える人は多い。  コラムニストの吉川ばんびさんもその一人。貧困、DV、ブラック企業などついて、自分の体験を踏まえて執筆している吉川さんだが、長らく心身が不調だったという。不眠が発端で体重が落ち、体調はめちゃくちゃに。  だが、試行錯誤の結果、あるシンプルな方法でみるみる改善したという(以下、吉川ばんびさんの寄稿)。
不眠

画像はイメージです

「これ以上痩せたら入院です」

 1年前、体重が37kgまで落ちた結果、健康状態がめちゃくちゃになってしまいました。  私の身長は157cmであるため、BMI指数は15で、標準体重を17kgも下回ることに。もともと痩せ型だったとはいえ、肋骨や腰骨の形が浮き出ていて、頬も痩け、病院で「これ以上痩せたら入院です」と言われるまで痩せ細るのはこれが初めてのことでした。  低体重になると体が思うようにいかないことだらけで、今まで当たり前に過ごしていた日常生活を送ることすら困難になります。実際、体質改善を始めて元の体重に戻るまでのこの1年間は、免疫力が落ちたり疲れやすくなっていたり、常に何かしらの不調に苦しめられていました。  しかし、体質改善の成果もあって食事を多く摂れるようになってからというもの、今までの疲労感や頭の重さが嘘だったかのように体が楽になりました。どうやら私はここ7~8年間も、体が悲鳴を上げていることにずっと気付かずに生きていたようです。  体質によって異なりますが、意図せずに落ちてしまった体重を増やすのは、おそらく容易なことではありません。しかし、自分の体のペースに合わせて少しずつでも取り組みを続ければ、きっと良くなるはずです。
吉川ばんびさん

吉川ばんびさん

 あくまでいち個人の体験にはなってしまいますが、低体重に悩まされている人にとって、私の経験が「健康的な体」を作るきっかけの一つになれば幸いです。

発端は睡眠トラブル。不眠や悪夢に悩み…

 私の場合、体重が落ち始めたきっかけは睡眠に関するトラブルでした。  目を閉じても頭の中がざわざわしたり耳鳴りがしたり、神経が昂ぶっているような感覚でなかなか眠りにつくことができず、ようやく寝付いたと思えば悪夢にうなされ、悲鳴を上げて飛び起きるような毎日。  処方してもらった睡眠導入剤のおかげで入眠は早くなっても、眠りの質を高めることはできず、結局このときは睡眠不足を解消することはできませんでした。  そうした日々が1ヵ月ほど続いて疲弊したせいか、今度は睡眠不足に加えて食欲不振に陥るようになったというわけです。
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もっとも効いたのは「体を温めること」
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1991年生まれ。フリーライター・コラムニスト。貧困や機能不全家族、ブラック企業、社会問題などについて、自らの体験をもとに取材・執筆。文春オンライン、東洋経済オンラインなどで連載中。著書に『年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声』 twitter:@bambi_yoshikawa

年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-

この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!?

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