更新日:2020年03月05日 10:57
ライフ

眠れない…不眠からガリ痩せした私が、眠剤より効いたシンプルな方法

もっとも効いたのは「体を温めること」

 結論から言うと、私が不調を脱するのにもっとも効果的だったのは「体を温めること」、さらに「毎日少しずつ食べる量を増やすこと」でした。こうやって書くと我ながら馬鹿みたいに思えますが、この二つを徹底したことで、状況は明らかに好転していきました。
湯たんぽ

湯たんぽ(イメージです)

 私が低体重に陥った根本的な原因は生まれつき胃腸が弱く、食べても栄養が吸収されにくいことだと考えられます。そのため「太りたいから」といって急に食事量を増やすのは難しく、いつもより多く食べると決まって腹痛に襲われたり、吐き気をもよおしたりするため思うように食事が摂れないのでした。 「運動すれば自然と食べる量が増える」と考えてランニングをしたこともありました。しかし体重はますます減っていく一方で、医師から「まずは体重を増やすことを優先しましょう」と促されたため、やむなく別の方法を考えることに。  そこで功を奏したのが、体を温めることでした。冷え症でいつも体が冷たい私は普段、ほとんど汗をかくこともなく血流が悪いためか、少し動けば手や足が真っ赤になって痒くなったり、蕁麻疹ができることもありました。  しかし、徹底的に体を温めるようになってからは劇的に代謝が上がり、真冬でも室内にいるとうっすら汗ばんだり、寝ているときに汗をたくさんかくほどに。以前よりも、手や足先が冷えることは少なくなりました。

「温め」を徹底したら、睡眠も食欲も改善へ

 実際に「効果があった」と私が感じた具体的な方法は、 ・毎日湯船に浸かる ・就寝時、湯たんぽで足元とお腹まわりをあたためる ・水、白湯を意識して多めに飲むようにする(特に起床後、食後、入浴後など) の3つでした。  水分を多めに摂るのは、血流を良くし、代謝を高めるため。お茶や紅茶、コーヒーには利尿作用があるので、水分補給にはできれば常温の「水」か「白湯」を飲むといいようです。
風呂

画像はイメージです

 私の場合は、体を温めはじめて1~2週間で食欲が戻り、胃腸の調子も良くなったことで少しずつ食べる量を増やせたように思います。血流が良くなったためか、長らく悩まされていた睡眠の質も大幅に改善されました。  食事量を増やせるようにさえなれば体の調子も回復し、健康的な体質をつくる好循環が期待できます。しかし、低体重に悩んでいる人にとってはそもそも「食事量を増やすこと」が非常に難しいと思いますので、まずは自分にできそうなことから、少しずつ始めてみるといいかもしれません。  例えば、たくさん食べるのが難しいのであれば、タンパク質を補給できるプロテインや、エネルギーをすばやく補給できる「マルトデキストリン」を取り入れるのもおすすめです。私は牛乳にプロテインとマルトデキストリンを混ぜて飲むのを日課にしていますが、安定してカロリーを摂取できますし、お通じが良くなるといった利点もありました。 【関連記事】⇒眠れない夜に…もう不眠に悩まない対策25ヶ条/快眠セラピストに聞く 【関連記事】⇒正しい風呂の温度とは?半身浴はいい?間違いだらけの入浴知識/医師監修
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長年の倦怠感がすっきり消えた
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1991年生まれ。フリーライター・コラムニスト。貧困や機能不全家族、ブラック企業、社会問題などについて、自らの体験をもとに取材・執筆。文春オンライン、東洋経済オンラインなどで連載中。著書に『年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声』 twitter:@bambi_yoshikawa

年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-

この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!?

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