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高輪ゲートウェイ駅開業の3月14日に廃止された駅がある…現地に行ってみた

2020年5月7日には札沼線の16駅も廃止に

待合室

待合室

 待合室は雪風こそしのげるが、暖房なんて代物はない。1日平均1人しか利用しない駅なので当然といえば当然だが、ジッとしているだけでも底冷えして寒い。そこで駅周辺をブラッとしてみることに。
駅前には民家や会社があった

駅前には民家や会社があった

 田舎だが建物はところどころにあり、駅前には立派な一戸建てや工事会社の社屋もある。さらに駅前の一本道を200メートルほど進むと国道391号線が走っており、商店やガソリンスタンドのほか、平屋の集合住宅が何棟も建っている。建物の前には車も停まっているので住んでいる人もいるようだ。
駅に向かう一本道

駅に向かう一本道

 それでも駅を利用する人がいないのは、車が地元の足になっているからだろう。周りにもこれといった見どころはなく、一面雪で覆われた畑があるだけ。でも、個人的にはこういう田舎は嫌いじゃない。
ローカル駅定番の思い出ノート

ローカル駅定番の思い出ノート

 そう思う人は筆者だけじゃなかったのか、駅に置いてあった数冊の思い出ノートは訪れた人のメッセージで埋め尽くされていた。なかには廃止を惜しむ書き込みも数多くあった。
雪を舞い上げて走り去る列車

雪を舞い上げて走り去る列車

 こうした廃止になる駅や路線などを巡るのを“葬式鉄”と呼ぶのだが、今年5月7日には同じ北海道を走る札沼線の北海道医療大学駅から先の47.6キロ、終点の新十津川駅(※『日本一不便な鉄道駅に行ってみた!』)を含む16駅がその歴史に終わりを告げる。
南弟子屈駅に到着する列車

南弟子屈駅に到着する列車

 なんともさびしいものだが、JR北海道の厳しい経営状態を考えれば仕方がないのも理解できる。これも時代の流れなのかもしれない。<TEXT/高島昌俊>
―[シリーズ・駅]―
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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