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“牛丼屋”で使うのが効果的。メルペイの「50%還元」キャンペーン

 「50%還元キャンペーン」というフレーズが、今後流行するかもしれない。先月、PayPayは最大還元率50%のキャンペーンを実施していた。付与上限は1回500円、期間中は1500円相当額で、主に飲食チェーン店を対象にしたものだ。このPayPayのキャンペーンは既に終了したが、それと入れ替わるようにメルペイが類似の企画を3月から実行した。
飲食店

※画像はイメージです(以下同)

 サラリーマンには嬉しい「中年馴染みの店に対応」のキャンペーンが、銘柄を変えて再び姿を現した。

キャッシュレス決済「50%還元」の条件

 3月1日より、メルペイで2通りの還元キャンペーンが始まった。ひとつは最大50%還元のメルペイフィーバー、もうひとつは日曜日限定のメルペイサンデーである。この記事では、前者を中心に解説していきたい。  ここで言う「50%還元」とは、メルペイでの本人確認を済ませたユーザーに与えられる特典であることをまず書いておきたい。去年の7pay騒動以降、各キャッシュレス決済銘柄は本人確認の徹底に力を入れるようになった。故に、本人確認を済ませているかそうでないかで還元率に大きな差が出るということは今や珍しくない。  さて、このメルペイフィーバーだが、さらに4つの区分がある。ドラッグストアフィーバー(3月21日まで)、飲食店フィーバー(3月28日まで)、まちのお店フィーバー(3月31日まで)、そしてコンビニフィーバー(3月31日まで。毎日7:00~13:00限定)。最後のコンビニフィーバーだけ、最大還元率が20%に設定されている。  以上にカッコ付けした通り、それぞれの区分によりキャンペーン期日が異なる。このあたり、いささか仕組みが複雑なことは否めない。しかし筆者は、この中の飲食店フィーバーに注目している。先月のPayPayのキャンペーンと、共通点が多いからだ。

PayPayよりも還元上限に余裕あり

牛丼

メルペイの「飲食店フィーバー」では、牛丼屋をはじめ、さまざまな飲食店が対象に

 2月29日までPayPayが行っていたのは、冒頭に書いた通り「最大還元率50%、付与上限は1回500円、期間中は1500円相当額」のキャンペーンだった。これは吉野家、松屋、すき家、日高屋といった東京都内で働く中年男性に馴染みの店を巻き込んだものだった。  此度のメルペイフィーバーでも、この4店が還元対象内である。また、土間土間、かっぱ寿司、牛角、白木屋、ほっかほっか亭などなど、我々日本の成人が普段見慣れている看板がずらりと揃っている。これらの店舗でも最大50%還元……と言いたいところだが、1決済あたりの還元上限はP500とある。期間中はメルペイフィーバー、メルペイサンデー通じて最大P3000まで。  そのため、居酒屋や焼き肉店よりも牛丼チェーン店でそれを使ったほうが身の丈に合っている。メルペイのP1は1円相当だから、要は1回500円分、総額3000円分までのキャッシュバックが見込めるということだ。  ちなみに、先月のPayPayのキャンペーンは1回500円分、期間中総額1500円分までだった。じつはメルペイのキャンペーンのほうが、キャパシティーとしては大きいのだ。

ライトユーザーでも無理なく上限を狙える!

 その上で毎週日曜日限定の、対象店舗を問わないメルペイサンデーも併用すればキャッシュレス決済初心者でも還元上限までポイントを受け取れる可能性は大いにある。筆者はキャッシュレス決済に関する記事を書く度、無理してまで還元上限を狙う必要はないと付け足している。それはたとえば「1決済上限数万円」という条件の、主に家電量販店での利用を目論んだキャンペーンに当てはまる。還元ばかりを狙い、結果として衝動買いしてしまうことがよくあるからだ。  だからこそ、日頃通う価格帯の飲食店を意識した還元キャンペーンは筆者としても記事を書きやすい。新型コロナウイルスの影響であらゆる企業や施設が閉鎖している昨今だが、暗い雰囲気の中でもキャッシュレス決済は上手に使っていきたい。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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