更新日:2021年11月24日 07:10
恋愛・結婚

あさりの“PCR検査”をしていた男の子がAV女優になるまで

これからもあさりへの感謝を忘れない

 ベアトリクスちゃんの撮影現場での姿を知る制作会社の男性はこう語る。 「私は男の娘のAVをこれまで何本も撮っていますが、彼女たちって精神的に不安定なことが多いんです。昔から悩む機会が多かったでしょうし、ホルモン投与の影響がある子もいる。でも、ベアトリクスちゃんはとにかくメンタルが強いんですよね」(制作会社スタッフ)  複数モノの撮影現場では、メンタルが持たずにぐずり出してしまった男の娘をベアトリクスちゃんがフォローしてくれたことで、なんとか作品になったこともあったという。そういったプロ意識も、ベアトリクスちゃんが売れている理由のひとつであることは間違いない。このメンタルは意外にも、アサリのおかげだと彼女は話す。 ベアトリクスちゃん「高専時代の寮生活がかなり厳しくて……。完全なる縦社会だったわけです。伝統的なしきたりがありまして、1年生は夜になると寮の廊下に整列させられ、先輩たちからひたすら挨拶の練習をさせられる。声が小さい、姿勢が悪いと罵倒される。そんな儀式が定期的にありました」  ネットカフェ生活から約1年、人気も出てきて風俗の仕事も3月いっぱいで引退することができた。これからさらに人気になるには、気軽に会える存在でいてはダメだと感じたことからだ。ベアトリクスちゃんのいまの目標は、元男の娘AV女優で作家の大島薫氏。これからもアサリへの感謝は忘れずに、文章を書くという新しい段階に進んでいきたいと力強く話すのだった。<取材・文/國友公司>
元週刊誌記者、現在フリーライター。日々街を徘徊しながら取材をしている。著書に『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)。Twitter:@onkunion
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