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Matt、矢作兼、浅野忠信…政府のコロナ対策に著名人たちからも怒りの声

 新型コロナウイルスが感染拡大を続け、世界中が先の見えない不安に襲われている今日この頃。日本政府も新たな打開策を日々打ち出してはいるが、それで本当に根本的な解決につながるのかと懐疑的な見方も強く、ネット上は不満の声であふれている。
国会議事堂

※画像はイメージです

 一方では、政治の話題がタブー視されがちな芸能界に身を置きながらも、大混乱に陥っている日本の現状を憂い、積極的に声を上げている著名人も多い。そこで今回は、政府の新型コロナウイルスへの対応に苦言を呈している著名人と、その発言内容をピックアップしてみた。

「緊急事態宣言を出してください!」と、タレント目線の悲痛な叫び

 4月7日、安倍晋三首相は改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて「緊急事態宣言」を発令したが、そのタイミングについては発令前から議論が巻き起こっていた。  安倍首相が「緊急事態宣言を出す状況にはない」との認識を示していた同月1日、タレントのJOYは「じゃあいつが出す状況なんだろう」とTwitterで問題提起。「何人感染したら?何人が命を落としたら?人の命って何なのかな。日本医師会が緊急事態宣言を出して欲しいって言ってる時点でもう出す状況だと思うのだけど。ずるずる様子を見続けて出した時には手遅れって事になるんじゃないか」と述べた。  タレントのハリー杉山もJOYと同日に、日本医師会の要請を受け入れない政府に苛立った様子で「何故出さない?」「医療従事者の悲鳴が聞こえないのか。いや、国民の声が聞こえないのか?」とツイートしている。  そんななか、タレントのMattは3月31日、Instagramのストーリー機能で「早く緊急事態宣言を出してください!お願いします!」と訴えかけ、タレント目線の悲痛な胸の内をさらけ出し、注目を浴びていた。
自分たちは確かに表現者だけど、いまこの時にテレビでやること本当に考え直した方がいいと思う」「世間で自粛してくださいって言われてるのに、テレビの中ではオッケーみたいな感じがよくわからないの」「こんな時に絶対やらないでしょっていう企画のオファーとか普通にくるから本当に不安」などと、業界への不信感をあらわにしたMatt。実際、他者との接触が多くなりそうな仕事の依頼は、自分の身を守るために断ったらしい。  そんなMattの思いが届いたのか、TBSとテレビ東京は一定期間、番組収録を中断することを決断。他局も後に続くのだろうか。

“アベノマスク”と揶揄される1世帯2枚の布マスクに「アホの集まりか」

 全国でマスク不足が相次ぐなか、4月1日、政府は1世帯あたり2枚の布マスクを配布すると発表。しかし国民はこれを手放しでは喜べなかったようで、著名人も、政府への怒りを続々と口にした。  放送作家・小説家の百田尚樹は、Twitterで「1つの家庭に2枚の布マスク?なんやねん、それ。大臣が勢揃いして決めたのがそれかい!アホの集まりか。(中略)そんなことより、緊急事態宣言とか、消費税ゼロとか、金を配るとか、パチンコ店禁止とか、エイヤッ!とやることあるやろ」と憤慨。キツい口調ではあるが、彼に賛同する人は少なくなかった。  また、マスク配布の“今さら感”にツッコミを入れる声も目立つ。同月2日、情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)に出演したお笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次は「5000万世帯に配れるってなったのが昨日だったのかもしれないけど、すっとんきょうな感じがしてしまう。今、布マスクが2枚家に届くの? って」とコメント。  お笑いコンビ・おぎやはぎの矢作兼も同日深夜、ラジオ番組『木曜JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBS系列)で「安倍さんもかわいそうだね」と切り出し、「補償しろ、補償しろって言われてるこのタイミングでマスク2枚だから、こんなんなっちゃうんだよな。そんな悪いことじゃないんだけど」と安倍首相を擁護しながらも、「タイミングがすべて悪いな」と指摘した。
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“お肉お魚券”にも…
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