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懐かしのファミコンあるある5選。パスワードの写しミス、カセット斜め挿し…

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 1983年のファミコン発売から37年。テレビゲームは大きく進化しました。今では若い世代にファミコンの話をしても通じないこともしばしば。  今回のコラムは、ファミコン世代なら当たり前、でも若い世代には衝撃のジェネレーションギャップたっぷりなファミコンの常識5選をお送りします!

あるあるその1 なぜか無駄なマイクがついていた!?

 ファミコンのコントローラIIにはマイクが搭載されていました。今なら「ボイスチャット用かな?」と思うところですが、当時は音声認識もできず、ある程度、音が出ているか判別するくらいの機能でした。

ファミコンのコントローラIIにはひっそりマイクが搭載されていた

 このマイクを活かしたゲームがほとんど出なかったのもIIコンのマイクが哀しみを背負っている理由。『たけしの挑戦状』でカラオケをしたり、『バンゲリングベイ』で「ハドソン!」と叫んだりと印象的な使用法や裏技もあるにはありましたが……。

あるあるその2 ひらがなをお経のように書いてセーブしていた!?

 最近のゲームはオートセーブが主流ですが、少し前のRPGはゲーム内のセーブポイントでしかセーブができませんでした。さらにさかのぼるとファミコン時代は、画面に表示された何十文字ものパスワードをメモし、次回スタート時に入力するという、とんでもなくアナログな記録方式だったのです。

『ドラゴンクエストII』のパスワード「ふっかつのじゅもん」の入力画面

 カメラ付き携帯もなかった時代、意味のないひらがなの羅列を手書きで写さねばならず、1文字でも書き間違えたらそれまでのプレイ時間がパア。どんな子もこのときばかりはテストでも見せない集中力を発揮し、パスワードを写していました(笑)。

あるあるその3 アナログだからできた豪快なバグ技があった!?

 ファミコンは物理的にカセットをガシャッと本体に挿すシステムでした。そこでカセットをわざと斜めにセットし、読み込み不良のバグった画面でプレイする……なんて遊びも流行っていました。ファミコン世代なら少なくとも1度はやったことがあるでしょう。  この手の豪快なバグ技としては、『スーパーマリオブラザーズ』の幻のワールド出現技。『スーパーマリオ』を起動したまま電源を切らず抜いて、『テニス』に挿し替え、リセットして少しプレイしてからもう一度『スーパーマリオ』を挿してリセットすると幻の面、通称「ワールド9」が遊べました。ただし、本体やカセットが壊れてしまうリスクもあったようです。

『スーパーマリオ』

バグ技を起動させるカセットとしても有名な『テニス』

あるあるその4 人気ソフトはクソゲーとセットで売られていた!?

 ファミコン時代にはおもちゃ屋で「抱き合わせ商法」と呼ばれる売り方が横行していました。人気のソフトは単体では売ってもらえず、売れ残ったソフトとセットになって2本分の値段で買わなくてはいけなかったのです。  私の場合は本体と『スーパーマリオブラザーズ』を買おうとしたら、当時まったく欲しくなかった『いっき』をセットにされ、お小遣いが吹き飛んでガッカリ……。みなさんは何のソフトを抱き合わせにされましたか(笑)?

今では愛されている『いっき』のWii Uバーチャルコンソールサイト

 この抱き合わせ商法は、1992年に『ドラゴンクエストIV』と他のソフトを抱き合わせて小売店に卸した業者が独占禁止法違反に問われた事件や、家電量販店が本格的にテレビゲームを扱うようになったことをきっかけに消えていきました。

あるあるその5 ウソの情報が掲載されているゲーム誌があった!?

 最近はフェイクニュースが問題になっていますが、当時ウソの情報が堂々と載っている人気のゲーム雑誌がありました。それが『ファミリーコンピュータMagazine(ファミマガ)』。  裏技紹介の「超ウルトラ技50+1」コーナーには「ウソ技(ウソテク)」と呼ばれる、ウソの裏技が1つあるのがお約束。そのウソ技を読者が当てるクイズ形式となっていました。今ならネットで調べればすぐにわかってしまうと思いますが、当時は正解が発表されるまでどれがウソかは判別がつかず……。  スクウェアのアドベンチャー『水晶の龍』で「ヒロインと野球拳ができる!」というウソ技にだまされたファミっ子も多数いました。雑誌が情報収集の主な手段だった時代だからこそ輝いた伝説の企画でした。  以上5項目、今となっては信じられないこと多数。ベーゴマや凧あげのように、ファミコン文化も語り継いで保存しないと忘れられてしまう時代になったのかもしれません。ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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