このGWは、ステイホーム。感染者の多い都市部から地方への人の移動を抑えるため、高速道路は休日割引を休止し、SAPAの店舗も営業自粛が要請されている。
人との接触の8割減が叫ばれるなか、GW中の高速道路では、レジャーの8割減は達成されるのか。例年最も激しい下り渋滞が発生するGW後半初日(5月2日)の午前中、東名と中央道を取材してみた。
東名はビックリするぐらいガラガラ。SAのお店は……
午前7時、東京インターから東名に乗り入れる。都内の一般道は「いつもよりかなり空いている」程度だったが、東名の空きっぷりはそんなものではなかった。GW後半初日の朝としては、想像を絶するガラガラぶりだ。正確な交通量はわからないが、間違いなく超大幅減である。
東名はガラガラでした。ちゃんと移動を自粛している人が多くてよかった
まずは港北PAを調査。本線の交通量に比して、駐車場はそれほどガラガラではなく、乗用車33台をカウント。駐車マス数は72枠なので、半分弱が埋まっている。トラックは36台/56枠とさらに埋まっている。このGWは、渋滞がほぼ発生しないと予想されているせいか、物流の動きは例年より活発のようだ。
港北PAを出て海老名SAに向かう。途中には渋滞の名所・大和トンネルがあるが、当然渋滞はゼロだった。それでも大和トンネル手前では、そこそこクルマの間隔が“密“になり、思わず「さすが大和トンネル!」とひとごこちだ。
ちょっと交通量が多かった大和トンネルだが、いつもに比べれば大したことはない
この大和トンネルも、今年の夏までには片側4車線への拡幅が完了する予定だ。お盆には新型コロナウイルスが収束し、渋滞が戻ってくるといいのだが。ああ、例年の渋滞が懐かしい。
そうこうしているうちに海老名SAへ到着。おおっ、見渡す限りの大平原! 港北とはキャパが違うだけに、空きっぷりに感動する。
海老名SAには誘導員がいました。でも暇そうです
乗用車はわずか46台/528枠。1割にも満たない。レジャー8割減は余裕で達成されている模様。一方大型車は84台/98枠(混雑時には一部乗用車枠を転用して対応)と、ここでも物流は活発だ。
海老名SAの駐車場はガラガラ
店舗内を確認すると、すし店は閉まっていたが、他は営業していた。ただし客はまばら。広いフードコート席にわずか8名しかいなかった。
海老名SAのフードコート
続く中井PAは、乗用車22台/84枠。ここも店舗は営業中ながらガラガラだ。鮎沢PAは普段から空いている穴場だが、乗用車10台/112枠と、1割を切っていた。営業中の食堂は、朝食時なのに客はゼロ。すさまじい自粛効果である。
穴場の鮎沢PAには、ほぼクルマがいなかった
最後は大物・足柄SAだ。例年なら本線上まで入場待ちの列ができる場合もあるが、乗用車52台/325枠と、ここでも満車率2割を切っていた。
足柄SAもガラガラですね
ただし、フードコートやケータリングなどの店舗はポツポツ営業中。話を聞いてみると、「物流ドライバーのために、なるべく営業してほしい」と要請されたという。
足柄SAのフードコート。物流関係の人が困るので営業してました
足柄SAまでを合計すると、乗用車163台/1121枠となり、満車率14.5%。乗用車は全体に1~2名乗車が目立ち、かつ男性率高し。仕事やおひとりさまのドライブと思われるクルマが多数を占めた。家族連れは足柄SAでわずか2組見たのみ。SAPAを見た限り、GWマイカーレジャーの8割減は、軽く達成されていたと思われる。