所持金2万円で打つパチスロ「まどマギ」久々のコンチ音に…震えた
それは突然だった。
「キキキキキーーーン!!!!!!」(キュピピピ、かもしれない)
ああ、上手く音を文字にできないのが口惜しい。それこそがコンチ音だった。耳に刺さって、頭の後ろから抜けていく。約1か月ぶりのコンチ音に僕の細胞全部が共鳴して、体の内側から鳥肌が立つ。まだ1万円負けているのに、もう勝った気分になった。僕の体はこれを待っていた。
重度の依存症は手が震えたりするというが、僕にそういった症状は無い。用事をすっぽかして行くこともない。ただ空いてる時間の全部をソレに費やしているので、問題は依存より内包している退廃なのかもしれない。
ただ、この時ばかりは手が震えた。博打で感情が大きく動く時、手が痺れたりするが、1か月ぶりのコンチ音で手が痺れた。この窮地にスロットで勝負した事、台がそれに応えるように当たってくれた事、全てが運命の糸でつながっている。心は通じた。もう上しか見ない。
コンチ音は、まどかの遺言だった。
その後ウンともスンとも言わずに淡々と当たりまくりモードは終了し、合計で4000円しか返ってこなかった。手元に残っていた5000円と合わせて9000円。元より家賃に届かない金額だったが、また遠くなってしまった。
先に言っておくと、負けた時に投げやりにギャンブルをして勝つ事はほとんどない。
「ああ、やっぱりね」
と神を呪っても意味はない。傲慢な罪だ。
記憶はないが、僕はどうやら9000円を握り締めてパチンコを打ちに行き、良いところが一つもないまま負けてしまったらしい。9000円でパチンコを打つのは弾が2発しか入っていない銃で遊ぶバイオハザードみたいなもので、本来緊張する場面なのだが、その時は、
「こんなに酷い負け方をしたんだからこっちで勝たせてくれ」
と身勝手になっていた。まあ確率は平等だからいつ打っても同じなのだが、後ろ向きな理由で打っても楽しくはならないので自戒として思っている。
「ああ、やっぱりね」
店を出て呟く。どうしてこうも下手なんだろうか。ギャンブルが好きなだけで、決して上手ではない。
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借金残高 ¥5,161,798-
―[負け犬の遠吠え]―
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。
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