お金

所持金2万円で打つパチスロ「まどマギ」久々のコンチ音に…震えた

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteで有名になったTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後、短かった闘いを振り返り、喫緊の金策のアイディアを綴っていく当連載。 最終回を見届けられるのが先か、借金で破滅するのが先か……すべては犬次第だ。 犬のツイッタープロフィール=====

役所の人は「コロナ狂い」

 とにかく金がない。この連載の第一回のタイトルも「借金500万円、ギャンブルだけで返済チャレンジ!27歳無職の挑戦記」という検索ワード欲張りセットみたいな名前だが、そもそも根底の部分でそんなに熱を帯びているわけではない。  確かに借金は返済したい。「借金がなくなればどれだけ楽か」と何度も考えた。ただ、借金による精神的ダメージは基本的に社会から受けるものであり、例えば親にバレてしまったり、会社にバレてしまったり、愛する人にバレてしまったり。でも、僕はそのすべてを持っていない。ただただダメな自分を見て自問自答するのみだ。後先を考えずに仕事を辞めてここまで転がり落ち、気付いたら「律する自分」の立つ瀬がなくなっていて、毎日暇を持て余し、パチンコに行き、週末に競馬をしても何が悪いのかわからなくなってくる。  月末に借金を含めた支払いが怒涛のように押し寄せてきて思い出したように過去の自分を恥じるのだが、なんだか他人事のように思えてきて「新しい拷問か何かかな?」と俯瞰してダメージを軽減している。  のらりくらりと自分の窮地から目を逸らし続けてきた。別にそうしていても誰に怒られるでもない。 「借金を返して自分の人生を取り戻す!」  なんて強い決心もない。好きに遊んで借金をした今の結果こそが人生で、果たしてそうではなかった自分に求めるものがあるかと問われれば、無い。例えばその延長線上にこういう縁が落ちていたりするわけで、それはそれで良いんじゃないかとすら思えてくる。  先週競馬で負けてから再び日雇いのアルバイトを2日こなし、2万円を手に入れた。一週間探しても2万円、到底生活を支える土台にはならない。迫る月末、ジェンガのような生活を続けるために、役所に泣きついてガリガリの土台を削っては積み上げていく。今回は事前に予約していた家賃補助金という生活保護の仲間みたいな制度の申請に来た。世間で言うほど役所は厳しくない。僕が金がない旨と仕事がない現状を説明すると、これからどうすれば良いかのガイドラインを引いてくれる。 「ここ2か月は気が狂うほど忙しい」  役所の人はそう言っていたが、確かに僕のような申請者は大量に待っていたし、何が不満なのか延々と怒号を撒き散らす年配の人も3人くらいいた。役所に感情を持ち込む意味がわからない。極力申し訳なさそうな顔をしていれば怒られることも責められることもないのに。  さて、役所に行くという事は外出するという事だ。僕が探すアルバイトは大抵深夜帯なのでついでにパチンコ屋に行ったりできない。対して役所は昼に営業しているため、ようやく日が出ている時間帯の社会を知れる。僕が住んでいる地域の役所は近くにさびれたパチンコ屋さんがあるので、そこに行くことにした。というより、久しぶりの昼間の外出をする時は絶対に打つと決めていたし、役所を出てすぐに早歩きになる。なぜパチンコ屋に行くのか聞かれても「なんとなく」としか答えられないが、用事がないならパチンコ屋に行くのだ。金が増えるかもしれないし。家賃まだ準備してないし。勝ったらすぐに払うし。  新型コロナの影響でパチンコ業界は深刻なダメージを受けた。大手のパチンコ屋は全部営業を停止した。役所の近くの店はボロいのでこっそり営業しててもおかしくないと思っていたが、残念ながら閉店していた。  誰が悪いのでもない。ウイルスが悪いのだ。営業していたら打ちに行ってしまうパチンカスも、見ず知らずの他人を「パチンコ屋から出てきたから」とカメラを構えて勝手に写真を撮って毒づくおばさんも、全員が被害者だと思う。自分の中の不安と闘う方法が他人のそれとぶつかってしまったのだから仕方がない。あくまで僕の考え方だが。
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電灯を消して営業している店内
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