更新日:2020年11月12日 18:06
仕事

正社員を辞め毎年1000万円超を稼ぐ。複数の収入源を持つことが安定に

「何が不要不急か」問われた外出自粛期間。同時に在宅勤務やテレワークで浮き彫りになったのは、「不要不急な50代会社員」の存在だ。アフターコロナで加速する早期退職&リストラの嵐で、真っ先にターゲットになってしまう彼らの実像に迫った!

50代会社員でも目指せる!?「ポートフォリオワーカー」という働き方

[不要不急な50代]会社員

山田氏が利用するコワーキングスペース。共働きで子持ちだと自宅でのリモートワークは厳しいため、こうした場所の需要も増えそう

 会社にしがみつかず、複数の職業や収入源を持つポートフォリオワーカーという働き方が今、注目を集めている。山田竜也氏はその先駆け的存在だ。大学を卒業し、ニート期間を経てSEとして正社員で就職したが、3年半ほどで退社した。その後、独学でマーケティングを学び、’07年にフリーランスとして独立。現在は60以上の収入源を持ち、毎年1000万円超を稼ぐポートフォリオワーカーとして活躍する。正社員という地位を捨てた理由を山田氏は振り返る。 「会社員としての生き方に窮屈さを感じたんです。特に、上司にNOと言えない不自由さや、正社員のレールから脱落すると元に戻れない雇用の流動性の低さ、そしてキャリアの選択性の乏しさは、僕のメンタルを圧迫しました」
[不要不急な50代]会社員

山田竜也氏

起業してすぐにうつを発症

 直接のきっかけは、起業してすぐにうつを発症したことだった。 「嫌がらせを受けて2~3年療養が必要と言われたんですが、900万円ほどの借り入れがあり、月30万円稼がないと破産する状況に。ストレスなく続けられる働き方を模索して、今の形になりました」  現在は60以上ある収入源のうち、Web関連が7割を占める。 「柱となる収入が傾いても耐えられるよう、常に新しい業界や業務を開拓していく必要があります」  かくいう山田氏も残りの3割は流動的だが、それが逆に全体の安定性を高めているのだ。
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会社員の安定収入を軸に、リスク分散を取り入れる
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