更新日:2020年11月12日 18:06
仕事

正社員を辞め毎年1000万円超を稼ぐ。複数の収入源を持つことが安定に

会社員の安定収入を軸に、リスク分散を取り入れる

 不要不急の烙印を押された50代が、即ポートフォリオワーカーになれるかといえば、そんなに甘くはない。「失職する確率は低いし、コロナ禍でも給与が支払われている50代会社員は少なくない」と山田氏も正社員の優位性を説く。 「30年以上会社に居座り続けているのは、会社に適応している証し。先行き不透明だからという理由だけで、ポートフォリオワーカーに完全移行するのは急ぎすぎ。ただ、今後、業績不振や残業カットによって給料が減るなら、ポートフォリオワーカーの“リスク分散”、すなわち『稼ぎ口を複数持つ』という考え方を取り入れることをおすすめします。つまり、今の安定した収入を基盤にしながら空いた時間を利用して他の収入源を確保する。そのほうが健全です」

既存のアイデアはすぐに陳腐化する

 また、「みんながこぞって取得する資格は自己ブランディングや高い競争力に繋がらないから無駄。それよりも経験を積むことを優先したほうがいい」と山田氏。 「既存のアイデアはすぐに陳腐化するので、今後、どんなスキルがマーケットにフィットするかは模索し続けるしかありません。これまで培ってきた知識や経験・スキルを無償で提供する社会貢献活動プロボノへの参加や、ランチをご馳走してもらう代わりに友人にアドバイスをするなど、リスクがないなら、お金にならなくても即座にアクションを起こしましょう」  若い頃にやった“自分探しの旅”が50代をもう一度輝かせるのだ。 [不要不急な50代]会社員▼「50代からポートフォリオワーカー」の心得 01/会社をやめずに、副業・複業でリスク分散せよ 02/資格を取るより実務をやれ! 03/何が強みになるかわからない。お金にならなくても、まずアクション! 【ポートフォリオワーカー・山田竜也氏】 パワービジョン代表取締役。専門分野は、Webマーケティング。コンサルティング、セミナー講師など、60以上の収入源を持つ。著書に『フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法』(日本実業出版社)など <取材・文/週刊SPA!編集部>
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