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セルフのガソリンスタンドで最も便利なキャッシュレス決済は何か?

QRコード決済はセルフスタンドでは不便?

ガソリンスタンド さらにもう一歩踏み込んだことを書いてしまえば、セルフスタンドの業界においてPayPayやメルペイのようなQRコード決済サービスはなかなか芽が出ないのではないか。  実際、QRコード決済はタッチ決済に比べたらいささか影が薄い。それはこの決済手段が「スタッフの目視確認を必要とする」からだ。セルフスタンドといえど決して無人ではないから、QRコード決済を導入しようと思えば可能である。具体的な一例を挙げれば、店舗独自のプリペイドカードへ残高チャージする際にQRコード決済を使用する……というものだ。が、それは言い換えればプリペイドカードという過程を余分に噛ませているわけで、NFC内蔵のカードに比べたら即時性やプロセスの単純さで大きく劣ってしまう。  考え方を変えれば、これは一種の棲み分けである。小売店での買い物やオンラインデリバリーではPayPay等のQRコード決済を使い、ガソリンスタンドや公共交通機関では交通系ICを使う……という区切り方をすれば、よりメリハリのあるキャッシュレス生活を送れるだろう。その上で、今後日本でも普及するであろうNFCクレカの存在を頭の片隅に置いてみる。これだけの心構えで、当記事を読んでいる諸兄諸姉はキャッシュレス時代の最頂点に到達できるはずだ。<取材・文・撮影/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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