「PayPay×出前館」30%の大型還元、ウィズコロナ時代の象徴か
「新型コロナウイルスは日本人を進化させた」と言えば、非難されるだろうか。しかし、これはテクノロジー畑の執筆者がよく言うことだ。この記事を書いている今、目の前にオンラインデリバリーサービスの自転車が通った。筆者は静岡県静岡市在住である。新型コロナの拡散がかつてない需要を生み出し、首都圏と中京圏に挟まれた地方都市にもサービスが進出するようになったのだ。
QRコード決済銘柄も、オンラインデリバリーとの「共闘」に注力している。PayPayは7月から出前館と連携した大型還元サービスを開始する予定だ。
7月1日から同月7日まで、PayPayは「出前館使うならPayPayで決まり! キャンペーン」を実施する。
これはオンラインデリバリーサービス出前館の料金をPayPayで決済した場合、総額の30%がポイント還元されるという内容。額面はかなり大きいが、もちろん条件もある。まず、付与上限は1000円相当/回、2000円相当/期間となっている。そしてPayPay残高からの決済のみが還元対象で、紐付けしたクレジットカードやPayPay後払いは対象外だ。
また、今回のキャンペーンはいささか期間が短い。僅か1週間の開催である。これらを総括すると、1日概ね960円の注文を7日間続ければ付与上限一杯のポイントを手にすることができる。
昼食に960円は、大の男から見てもなかなかのボリュームではないか。女性であれば2人分の注文を見込めるかもしれない。キャンペーンの内容としては、決して悪いものではない。
以上の話題は、大都市圏に限ったことではない。出前館は、着実にサービス対象地域を広げている。
6月16日に沖縄県那覇市で、同23日に鹿児島県鹿児島市でのオペレーションを開始した。それと同時に、全国の市区町村との連携事業も展開している。京都市では6月30日まで、出前館、LINEデリマ、dデリバリーとのタイアップキャンペーンが催されている。期間中に1000円以上の飲食物オーダーで500円相当分のポイントを付与するというものだ。
オンラインデリバリーは、もはや一企業の事業拡大という話に留まらない。全国の自治体がこのサービスの進出を望んでいるのだ。東京で新型コロナの感染者が再び増加傾向にある中、不要な外出の自粛と三密回避は引き続き徹底させたい。その傍ら、ここ数ヶ月で経済的な損害を被った地元飲食店に対する支援も考慮しなければならない。それらを一挙解決し得る手段として、オンラインデリバリーは大注目されているのだ。
「PayPay×出前館」の1週間限定の大型還元
オンラインデリバリーが地方都市にも
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