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「PayPay×出前館」30%の大型還元、ウィズコロナ時代の象徴か

ポイント還元事業終了後の「舵取り」

 さて、この記事は2020年6月24日に執筆している。ネットの10日間天気予報を、ここでチェックしてみる。すると7月1日の東京の天気は雨、降水確率70%と出ているではないか。梅雨の只中でオンラインデリバリーと連携したキャンペーンを行うのは、非常に大きな意義がある。新型コロナの感染状況に関わらず、この時期はできれば外出を避けたい。  ここで少し話は飛ぶが、政府主導のキャッシュレス・ポイント還元事業が6月末に終了する。  この還元事業の最大の成果は、それまでキャッシュレス決済に関心を持たなかった人に対してアプローチできたという点である。国庫を使った公的事業は、情報格差の壁を乗り越えなければ意味がない。「キャッシュレス決済の便利さを国民に周知させる」という使命は一通り果たしたと評価してもいいのではないか。  問題は7月以降だ。期間延長論も囁かれていたポイント還元事業は予定通り終了し、各キャッシュレス決済銘柄は強力な推進力を失うことになる。以後、どのようなキャンペーンを企画するのか。有力銘柄の今後の舵取りは、ユーザーのモチベーションにも直結するだろう。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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