キャンパスに行けない大学生たちの苦悩。友達もできず帰省もできない
最後に田中さんは大学側への希望としてこう話した。
「オンラインが続くのは仕方のないことですが、例えばオンライン授業でも初回の授業で学生同士がコミュニケーションできるような場を設けてほしいですね。
また、通信環境や家庭環境により家で授業を受けられない学生もいるので、使われていない空き教室をオンライン授業が受けられるスペースとして提供してくれると嬉しいです。大学にはたくさんの教室があるのでそこに学生が三密にならないようにこまめに換気するのは可能かと思います。
さらに、大学のコピー機も使えるようにすれば何百枚と自費でコピーしなくてはならなかったレジュメなどの負担が減ると思います……。私たちは施設費を払っているので施設を使う権利があると思います。もし使わせてくれないのなら、その分の学費は返還すべきではないでしょうか」
どちらの言い分も理解できるだけに、感染拡大を防ぐための大学側の取り組みと学生たちの不安や負担とのバランスが非常に難しいと実感した。さらに田中さんはこう話す。
「私の大学に限らず、オンライン授業を継続すると決めた大学は最大限の学校の施設を提供できるように努力すべきですよね」
すでに営業しているショッピングセンターや施設などもあると考えると、工夫をしながら学生の要望に応えることもできそうではある。それでもやはり大学側はリスクを取らないことを優先するのだろうか。
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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