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キャンパスに行けない大学生たちの苦悩。友達もできず帰省もできない

1年間キャンパスには行けないことがすでに決まっている

 同じく大学2年生の山村梨花さんは、「前期は1日も大学に行けていません」と話す。授業は全てオンラインで、リアルタイムで見る授業・録画した動画を見る授業・プリントの文章を読むという授業などがあるものの、本来であれば行うはずの実践的な演習はひとつもできていない状況だという。 「会ったことのない人たちとオンラインでのグループ学習を行うこともありますが、お互いに気を遣いすぎてすごくやりづらいし、それぞれが今何をやっているのかが分からないのではかどらないです。課題も通常時よりもとても多く、夜中まで課題をこなすことも多かったので生活リズムが崩れました。アルバイトも減らされ、ほぼ毎日家に篭っているので友達とも会えず人と話さず、鬱っぽくなってしまうこともありました」(山村さん、以下同)  それでも後期は対面になることを期待して半年頑張ってきたが、先日「後期も全てオンラインとする」と決まってしまい、山村さんは「1年間キャンパスに行くことができない」と落ち込んでしまった。 「オンライン授業について、最初は自由な時間も増えるしいいかなと思っていましたが、全然そんなことないです。とにかく人に会って話したいし、実践的な演習も例年ではあれば色々な経験ができた2年生のはずなのに、それを動画で見ているだけなのが辛いです」  周囲の友達の中には「来年もオンラインだったら休学を考える」と話す人もいるのだそうだ。 世界中が前代未聞の事態に混乱している今。大学側も試行錯誤をしながらではあると思うが、決して安くはない学費を払っている大学生たちの希望が可能な限り叶えられるような対応が求められる。<取材・文/松本果歩>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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