更新日:2022年08月04日 11:18
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ユニクロU「最新Tシャツのコスパ」をアパレル関係者が本音レビュー

ポケットの位置が変わるだけで全体の印象が激変

 次にクルーネックTシャツ(長袖)を紹介します。
クルーネックTシャツ(長袖)

クルーネックTシャツ(長袖)

 一見、先程の半袖Tシャツを長袖にしただけと思うかもしれませんが、細かい部分まで見ていくと、さまざまな違いが見えてきます。  まず、半袖と異なるポイントがポケットの有無。今回の長袖Tシャツの方には胸元にポケットがついています。  前述の通り、ポケットがあるとカジュアル、ポケットがないと大人っぽく見えるもの。こちらはポケットのサイズもかなり大きめで、位置も低くなっており、このポケットデザインだけで非常にカジュアルな印象になっています。  今回のポケットのように元々あるものの位置をずらす、サイズを大きくする、ということでよりカジュアルに見せることができ、こういった手法は洋服作りのテクニックの一つです。  特にルメールは元々ポケット位置を落とし、カジュアルを表現するデザインが非常に多く、ブランドの特徴がよく表れているTシャツといえるでしょう。  さらに注目してほしい点は「袖のリブ」。半袖Tシャツにはリブがありませんでしたが、こちらのロンTは袖口がリブになっています。
クルーネックTシャツ(長袖)

袖にリブがあるため、オーバーサイズで着こなしやすい

 袖口にリブがあると簡単に袖まくりをすることができ、すっきりとした印象になるので、大きめのサイズを選んだときなどはかなり役に立ちます。  素材も半袖と長袖で異なっています。長袖は少しツヤがあって大人っぽい素材感。元々Tシャツは半袖長袖問わず、カジュアルなアイテムなので、子供っぽく見えがちです。  子供っぽく見えるアイテムはコーディネートをする上で難易度が高め。スタイルの整った外国人であれば、Tシャツとデニムでカッコよく見えるますが、僕のような日本人体型でTシャツとデニムは、過剰に子供っぽく見えてしまいオシャレに見せるのは難しい。
クルーネックTシャツ(長袖)

ツヤのある素材感のため、Tシャツでも大人っぽい印象に

 このようなカジュアルな印象のあるTシャツは、素材やデザイン、シルエットのどこかで大人っぽい要素を入れてあげるとグッと着こなしやすくなるものです。  長袖Tシャツを見返すと、ポケットはカジュアルなデザインですが、素材感はツヤがあり大人っぽく見せています。半袖Tシャツはガサッとした風合いで素材にツヤありませんが、ポケットをなくし、シンプルなデザインに仕上げることで大人っぽさを若干残しています
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株式会社RePLAY代表取締役。ブランドやセレクトショップ、古着、ウェブメディアなどアパレルに関する多彩な事業を運営。ユーチューブ「まとめチャンネル」などでオシャレ初心者にもわかりやすいファッション情報を配信中!(オフィシャルブログ「「CTHY MAGAZINE」)

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