恋愛・結婚

恋愛はコスパが悪い?500人調査で判明した若者の“SEX離れ”の実態

緩やかに低下している恋愛やSEXの価値

 今回の取材でSEXに重きを置かない若者たちの心情や実態が明らかになったが、実際、「若者のSEX離れ」はどの程度進んでいるのだろうか。荒川氏は語る。 「まとめると趣味の多様化、経済の低迷によるコスパ志向、ネットの発展によるリアルな繫がりへの希求度の低下など、さまざまな要因で恋愛市場の中間層および弱者における“SEXの価値”が徐々に下がっているのは確か。ただ、恋愛至上主義以前の日本に戻ってきているだけとも言えるため、大騒ぎするほど深刻な問題ではないというのが実情です」 【特集】⇒[若者のSEX離れ]衝撃の真相

コロナの影響は?

 一方、「新型コロナウイルスによるSEX離れへの影響も予想される」とは山田氏の弁。 「天災で人恋しくなるという意見もありますが、現実的には出会いの機会も減るでしょう。結婚自体の取りやめや延期も増えています。自営業や不安定就業者の経済的不安も明らかになったので、女性の安定志向が強まり、結果として恋愛やSEXから遠ざかることが増えるんじゃないでしょうか」  異性に対してガツガツしない若者たち。恋愛至上主義の時代を過ごした世代からは奇異な現象と映るかもしれないが、これも時代の趨勢なのかもしれない。 【山田昌弘氏】 中央大学教授。専門は家族社会学。愛情やお金を切り口として、親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行う。
[若者のSEX離れ]衝撃の真相

山田昌弘氏

【荒川和久氏】 独身研究家。ソロ社会およびソロ男女を研究。独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・Webメディアなどに多数出演。
[若者のSEX離れ]衝撃の真相

荒川和久氏

<取材・文/週刊SPA!編集部>
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