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「ヒマだから来て」とは言えない京都人のプライド。コロナ、Go To、猛暑で…

Go Toトラベルに不満の声も

四条通り

四条通りでは休業する店も

 確かに、休業している店も多少見かけるが、以前2月に訪れたときよりも日本人観光客は増加したように見える。「Go Toトラベル」の効果なのだろうか。 「『Go Toトラベル』開始から1か月なので、そこまで大きい効果はまだ感じていません。でも、国がどんなに『旅行しろ』と言っても、本当に感染を不安視している人は来ないと思うんです。旅行が元々好きだったり、京都が好きだという人はキャンペーンが始まる前でも来ていました。それに、東京の除外や東京からの旅行者に各県知事が『観光は控えてほしい』と自粛を呼びかけていましたが、京都人は違います。  京都の人からすれば『京都にお金を落としてくれる人はお客様』なので、他県から観光客が来ることにそこまで不安視していないと思います。新年になれば、初詣の参拝客も来るし三密は避けられない。緊急事態宣言を再度出さない限り、神社仏閣まで取り締まるのは難しいと思いますね」  世間から「Go Toキャンペーンは不発」という声も上がる中、観光事業者から見ても不満はあるようだ。 「年配の利用者からは、仕組みがよく分からないという問い合わせが多いです。給付される地域共通クーポンの詳細も協議中ですし、地元のホテルや商店街からは『どこまでサービスをして良いの分からない』『地域の相場があるので自分の店だけ安くできない』という問い合わせも多いです。他にはチェーン店のキャンペーン登録はどうすれば良いのかなど。また、『東京も大阪も感染者は増加しているのに、東京だけ対象外なのはどうなのか』という声もありますね」
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夜の街の現在は?
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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