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藤井聡太の経済効果がスゴい。将棋メシ、幼児教育、マスクまで…

若き天才を育んだ玩具や教育法にも注目が

 飲食業界だけでなく、教育業界に与えた経済効果も大きい。藤井が幼少期に遊んでいたドイツ発の積み木玩具「キュボロ」が話題になり、品薄状態となったことを覚えている方も少なくないだろう。  藤井が幼稚園に通っていた時期に受けたモンテッソーリ教育も注目を浴びた。モンテッソーリ教育とは、子どもが持つ自身の能力を伸ばそうとする力を信じて、大人はそのためのサポートをするという教育法で、イタリア初の女性医師であるマリア・モンテッソーリが考案した。
モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方

モンテッソーリ教育はマイクロソフト創業者のビル・ゲイツなども受けたと言われている。画像は『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』(日本実業出版社)より

 モンテッソーリ教育について記した本が、藤井が29連勝を果たし、メディアでモンテッソーリ教育を受けていたことが報道され始めた2017年6月下旬に、大きく売上を伸ばしたことからも、その影響力が窺い知れる。

着用マスクまで大増産、計り知れない影響力

 藤井による影響は飲食業界や教育業界だけでなく、意外なところにも波及していた。それは、対局中に着用していたマスクの製造会社だ。  7月13日・14日の第61期王位戦第2局で藤井は、小杉織物が販売している「夏用涼やか絹マスク」を着用。棋聖を獲得した同月16日の第91期ヒューリック杯棋聖戦第4局でも着用していたことからさらなる話題となり、生産体制がフル稼働状態となるほど小杉織物に注文が殺到したようだ。

驚異の経済効果

 数々の功績を挙げている藤井にあやかり、藤井が食した料理を口にすることがはたして勝負運を上げることにつながるか否かは当然ながら定かではない。だが、前向きになるための力をもらえるのであれば、それだけで十分に効果があるとも言えそうだ。  将棋界の発展や将棋そのものの普及だけでなく、飲食や教育、さらには日用品へと波及効果をもたらしている藤井。ここまでの影響力を持つことになるとは本人も驚きだろう。今後も藤井が食べる“勝負メシ”などに注目をしつつ、棋士としてのさらなる活躍を応援していきたい。<文/A4studio>
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