藤井聡太の経済効果がスゴい。将棋メシ、幼児教育、マスクまで…
今年7月16日に第91期ヒューリック杯棋聖戦で勝利を収めて「棋聖」を、その翌月20日には第61期王位戦を制して「王位」を獲得した、高校生プロ棋士の藤井聡太。
藤井が対局時に食べる昼食やおやつは“勝負メシ”、“勝負おやつ”と言われ、注目を集めている。メディアの取材で必ずと言っていいほど食事についての質問が飛び出すことからも、世間の関心の高さが窺えるだろう。
その注目度は尋常ではなく、藤井を取り扱った各種メディアの記事のなかには、藤井が口にした食事が対局で最高のパフォーマンスを発揮しているのかどうかを、管理栄養士を招いて分析するような企画が存在するほどだ。
これほどまでに棋士の食事に熱い眼差しが向けられているのには、食事から棋士の心情を想像して楽しむ、運気アップや験担ぎの参考にするなど、さまざまな理由がある。いずれにしても、将棋の楽しみ方が多様になっているということを示している一例と言えよう。
藤井が口にした食事のなかでもとりわけ注目されたのが、王位を奪取し二冠に輝くこととなった対局、8月20日の第61期王位戦第4局2日目に食べたホテルアークリッシュ豊橋の「三河鮮魚の海鮮丼」だ
対局後の取材で藤井は「対局の時に海鮮丼は好手」と、将棋の用語で例えた発言で「三河鮮魚の海鮮丼」を絶賛。藤井の勝利を祝して開催されたホテルアークリッシュ豊橋「THE GARDEN RESTAURANT & BAR」の「将棋めしフェア」が、開催予定日を8月31日から9月12日へと2週間近くも延長したことからも、人気ぶりが実感される。
また、第61期王位戦第4局で2日連続注文した、西鉄グランドホテルの「宮崎県産完熟杏仁マンゴープリン」も評判となった。その人気ぶりはすさまじく、商品を販売する西鉄グランドホテルの「LE PETIT PALAIS」では、対局翌日の8月21日は開店10分で完売したほどだという。
さらに、藤井の出身地である愛知県瀬戸市の商店街や、藤井と師匠である杉本昌隆が来店した店が多い愛知県名古屋市の大曽根商店街でも盛り上がりを見せており、地元や縁の深い地に活気を与える存在となっている。
快進撃を続けている藤井が与える影響は、将棋界のみに留まらない。飲食や教育など、さまざまな業界で経済効果を生み出しているようだ。今回は、そんな“藤井聡太ブーム”の恩恵を受けた業界や商品の数々を紹介していこう。
将棋の勝敗だけでなく食事にも熱視線!
海鮮丼は“好手”? 注目を集めた料理たち
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