エンタメ

“ドルチェ&ガッバーナ”の瑛人も。TikTok発の次世代アーティストの魅力

落合渉:『君が隣にいることいつか当たり前になってさ』がSNSで突如注目を集める

『君が隣にいることいつか当たり前になってさ』という楽曲が注目を集めている、落合渉もまた、TikTokをきっかけに注目を集めたシンガーソングライターだ。2019年10月4日に配信リリースされたアルバム『ノンフィクション』に収録された同楽曲は、リリース後は特別大きな反響はなかったものの、SNSやTik Tokを中心にじわじわ知られるようになり、今年の1月11日にSpotifyのチャート「日本バイラルトップ50」にて2位にチャートイン。  リリース後しばらく経ってブレイクしている点や“恋人への未練”、“未だ好きであるにも関わらず離れてしまった人への未練”等、恋愛における辛く切ない気持ちを歌っている点は、瑛人の『香水』との共通点だ。切ないラブソングがウケるのは、今も昔も変わらないのだろう。
 現在、同曲はSNS上で流行している、恋人たちの日常をつなぎ合わせた “カップル動画”のBGMとしても用いられ、歌詞にある“君が僕以外の人をいつか選んでしまってさ”というフレーズは頻繁に引用されている。

りりあ。:『浮気されたけどまだ好きって曲。』の赤裸々な歌詞が共感を呼ぶ

 今年の5月22日に配信リリースされた『浮気されたけどまだ好きって曲。』がネットで支持を集めている“りりあ。”もまた、Tik TokやYouTubeを中心としたSNSに弾き語り動画を投稿し、注目を集めたひとりだ。  クローズアップされるきっかけとなったのが、今年の3月27日にYouTubeにて公開された同曲の弾き語り動画。その再生回数は、9月1日時点で703万回以上を記録している。コメント欄は視聴者の失恋エピソードであふれており、どうやらこの楽曲を自身の体験と重ねる人が多いようだ。
 同曲が喝采を博している理由のひとつに“若者が日常的に使っているツールが歌詞に多く登場すること”があるだろう。例えば、同曲の“匂わせのストーリーが更新”“今日もあたしからのLINE”というフレーズはInstagramのストーリーの機能や、LINEを駆使している若者だからこそ、共感できるはずだ。 ――近年、ブレイクを果たすアーティストはみな、SNS世代を味方につけているようだが、今後の活躍次第で世代を超えて愛される存在になっていくかもしれない。彼ら、彼女らの活躍に、期待は高まる一方だ。<文/OIK志野(A4studio)>
1
2
おすすめ記事