更新日:2020年09月13日 19:15
スポーツ

プロ野球の主力を担う30歳。“則本・浅村世代”の実力を総点検する

未来のエースから故障続きの“ガラスのエース”へ 伊藤準規(中日ドラゴンズ・投手)

 まずは中日の伊藤準規だ。08年のドラフト2位で入団すると、いきなり背番号18を与えられたほど将来を嘱望された最速153キロ右腕である。ところが入団からの5年間での勝ち星はわずか4勝のみ。’13年シーズンには右ヒジのケガで1軍登板すらなく、オフには背番号18を剥奪され、65に変更する憂き目にも遭っている。  それでも’17年はリリーフで登板した35試合では0勝1敗9ホールドで防御率2.35という成績を残し、翌年以降への期待を抱かせた。だが、中継ぎ投手としての起用が見込まれていた昨シーズンも2度に渡る右ヒジの故障に見舞われ、1軍登板はわずか1試合に終わっている。  逆に話題になるのは、オフ期間中にスポーツ番組などで企画される“イケメンプロ野球選手”というコーナーのみ。本業でないところが哀しすぎる……。しかも昨年のオフには右ヒジの手術を受け、まさに今シーズンは正念場。まずは1軍での登板を目指したい。

現在は人気のYouTuber 笠原将生(読売ジャイアンツ・元投手)


 最後は変化球だが、もう現役を引退した元プロ野球選手から選んでみた。読売の投手だった笠原将生である。笠原は08年のドラフト5位で入団し、’15年オフに球団から契約を解除されている。’13年から3年連続20試合以上に登板し、通算でも7勝1敗1セーブで防御率も4.34をマークしていた。当時まだ24歳で、球団内でも期待の若手投手だったハズなのだが……。  ’15年10月に読売内で笠原ほか2名の選手が“野球賭博”を行っていたことが発覚したのである。結果、日本野球機構のコミッショナーから無期失格処分の裁定が下され、失格選手となってしまったのであった。そんな笠原だが、現在は人気のYouTuberとして活動している。  このほかには投手なら、今年8月15日の横浜DeNAベイスターズ戦で史上82人目となるノーヒットノーランを達成した小川泰弘(東京ヤクルト)や’17年パ・リーグ最多勝の東浜巨(福岡ソフトバンク)が、野手なら読売から移籍してその素質が開花した大田泰示、’15年パ・リーグ盗塁王の中島卓也(ともに北海道日本ハム)などがいる。みなチームの主力として欠かせない存在だ。<文/上杉純也>
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