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歌詞で結婚を匂わせていた? バンプのボーカル藤原基央が手がけたラブソング

ラブソングじゃない? さまざまに解釈される『スノースマイル』

 2002年12月18日にリリースされた通算5枚目のシングルの表題曲であった『スノースマイル』は、藤原自身は“硬派なロックらしい曲”と否定しているものの、ラブソングとして支持されている冬をモチーフにした楽曲だ。
『スノースマイル』の歌詞には確かに、明確に恋人同士であることを示すような言葉や、『新世界』のような愛の言葉も登場しない。だが、歌詞に出てくる人物の親密さを感じさせる描写や、深い愛情を向けているように解釈できるフレーズから、恋人同士の関係を描いた楽曲と受け取ることもできるようになっているのだ。  また、学生時代からのバンプのファンである「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の白濱亜嵐も、2016年6月16日に放送されたTOKYO FMのラジオ番組『LOVE CONNECTION』で究極のラブソングとしてこの楽曲を挙げたことがある。

熱烈なオファーを受けて作られた人気映画続編の主題歌『花の名』

『花の名』は、2007年10月24日にリリースされたシングルの表題曲。翌月5日付のオリコン・シングルランキングで1位となり、同日にシングルCDとして発売された『メーデー』も2位となったため、上位2作をバンプが独占することとなった。
 そもそも『花の名』は、2007年11月3日公開の映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を監督した山崎貴からのオファーを受けて藤原が制作し、映画のテーマソングになった楽曲。その出来栄えに感銘を受けた山崎は、5年後の2012年1月21日に公開された続編『ALWAYS 三丁目の夕日’64』の主題歌にも、バンプを起用している。  映画のために書き下ろした楽曲ということもあり、映画の内容と重なるような歌詞になっているのだが、特別な存在と出会えたことの喜びを描いていることから、結婚式にオススメの楽曲として挙げられたこともある。

 ――『新世界』のような直球の恋愛ソングが登場したことで驚かれたように、わかりやすいラブソングが珍しかったこれまでのバンプ。結婚によって藤原が書く歌詞の内容にも、何か変化が訪れるのだろうか。今後のバンプ、そして藤原の活躍に目が離せない。<文/A4studio>
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