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最新の備蓄保存食の味は? おにぎりやパンを試食してみた

食べやすくなっている備蓄保存食

 備蓄保存食と言えば乾パン(堅パン)が有名です。この乾パンの歴史は古く、ローマ時代まで遡ることができるとも言われています。  ですが、乾パンには水分がほとんどないので、食べるには水が必要だったりとやや不便です。備蓄保存食のなかには氷砂糖が同梱され、同時に食すことで食べやすくなっている物もあります。
備蓄保存食

備蓄保存食の味は?

 さて、そんな乾パンですが、現在では自衛隊でレーション(非常用食料)としても採用されており、備蓄食として高い性能を秘めています。  こうした備蓄保存食は、 ・栄養価が高いとは言え、食べてる気がしない ・もっと美味しいものが食べたい ・温かいものを食べたい などと言ったニーズに答え、多種多様なメーカーがさまざまな備蓄保存食を開発しています。
備蓄保存食

スーパーやホームセンターなどでは、さまざまな備蓄用保存食が販売されている

まずは宇宙食にもなっているおにぎりを試食

 例えば、技術の向上からアルファ化米(乾燥米飯)や長期間保存が可能なレトルトや缶詰など登場。特にアルファ化米のパイオニア・尾西食品のアルファ米保存食は、2007年に宇宙食としてJAXAに認定され、日本人の宇宙飛行士が食事として利用するほどとなっています。  そんな尾西食品の「携帯おにぎりシリーズ」を、実際に作って食べてみました。
備蓄保存食

携帯おにぎりシリーズの鮭味。スリムなのでかばんや机の引き出しなどに保存可能だ

 このおにぎりシリーズは、常温なら5年保存が可能で、ヤクルト1本分程度の少量の水でおにぎりを作ることができます。  熱湯で15分、水なら60分とやや時間はかかるものの少量の水でおにぎりが作れるので、災害時など使用できる水に制限がある場合でも安心して作れます。  また調理器具を必要とせず、個包装のみでおにぎりができるので衛生的に食すことが可能です。  食感は、普通に……と言ったらメーカーに失礼ですが、美味しいご飯です。塩分もほどよく効いており、炊飯器で炊いたご飯で作ったおにぎりと変わりなく食すことができました。  欲を言えば、海苔が欲しいと言ったところでしょうか(笑)。
備蓄保存食

水で作成すること60分。美味しそうなおにぎりができた

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缶詰に入ったパンの食感は?
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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