女性はコーデの総合点で判断
山本:男性はアイテム単体に意識が行きがちですけど、女性はコーデの総合点で良しあしを見ていますね。
トイ:雑誌に乗せられて一点豪華主義で時計やバッグだけ高いモノをつけている人もいますが、全体の面積で考えたら小さいし、総合点にはつながりにくい。
山本:あと、主張が強めなハイブランドで身を固める人もいますが、女子からすると、頑張ってモテようとしている感じが見えてしんどい。スペックがあるのはいいけど、周りが見えていないタイプだなと思われてしまう。
トイ:「ユニクロはみんなと同じ格好になるから」と敬遠してる方もいますが、買い慣れてない人がハイブランドで選ぶ服こそ、リスクしかない。
恋愛ライター・トイアンナ氏
山本:やっぱり、一番知ってほしいのは高い服を買ったり、わかりやすいオシャレを目指したりしなくても印象は劇的に変えられるということ。中年男性の場合、スーツのほかにオフ用のシンプルなジャケパンスタイルを一式揃えればOK。婚活ならそれだけで、お見合いからデートへの成功率が格段にアップしますよ。
トイ:実はファッションってコスパがとてもいいんですよね。第一印象が重要なマッチングアプリだと、服装を落ち着いた印象のものに替えるだけで、女性から「いいね!」をもらえる数が倍ぐらい増えたというデータもあります。
じゅん:ビジネスでも私がスタイリングした営業マンの方は、成約率が2倍になりました。以前は営業に行っても、「頼りない」と断られていたのが、紺色中心のシンプルなジャケパンスタイルに替えただけで見違える結果に。
起業家向けスタイリスト・川名 淳氏
山本:長年、女性の目を意識しない生活を送っている独身男性には、恋愛感情がなくてもいいので職場の女性の目線を少しでも気にすることをおすすめしてます。
じゅん:毎日、全身が映る鏡で自分を見るのも大事ですね。洗面台など、上半身しか映らない鏡ばかり見ていると、ちぐはぐなコーディネートに気づきにくくなってしまいます。
トイ:あとは「服屋に行くための服がない」と言う人もいますが、ユニクロなら問題なく入れます。そこで自分の体形に合った無地のものを、きちんと試着して買う。それだけでファッション好きにも、そうでない人にも嫌悪感を抱かれない、無難な服装が完成するはずです。
●婚活コンサルタント・山本早織氏……’85年、東京都生まれ。グラビアアイドル、銀座のホステスを経て、現在は結婚につながる恋のコンサルタントとして、男女に向けてメルマガなどで恋活・婚活情報を配信中
●恋愛ライター・トイアンナ氏……就活や恋愛を専門に幅広い媒体で執筆しながら、マーケターとしても活動。著書に『モテたいわけではないのだがガツガツしない男子のための恋愛入門』(イースト・プレス)など
●起業家向けスタイリスト・川名 淳氏……’91年、千葉県生まれ。男性の起業家・個人事業主のファッションを中心にスタイリングを手がける。小柄な女性のための低身長でもオシャレになれるコーデ術も好評を博している
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※週刊SPA!9月29日発売号より