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裏カジノで「ヤバい……」と思う瞬間は帰り際。数年前のインカジ事情

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteで有名になったTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載も22回。  今回は、たまにニュースになる国内カジノのお話です。
犬のTwitterプロフィール

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どの繁華街にもインターネットカジノ

犬 ギャンブル

犬 ギャンブル

「そんなに一撃カマしたいなら裏カジノ行けよ」 「インカジ連れて行こうか?」  今の活動を続けてきて何度も言われてきた。毎回白々しく知らないフリをしたり気の無い返事をするのは別に法律に違反しているからとかじゃない。行く気が無いからだ。そもそも、貧困ビジネスが横行している昨今、こんなに愚かで金欠に苦しんでいるギャンブル中毒の僕に届かないわけがない。最近は全然ギャンブルをしてないのでもうただの貧乏人かもしれないが。とにかく、蛇は獲物を見逃さないから蛇と呼ばれる。  インターネットカジノというものがある。僕の認識では裏カジノ・インターネットカジノ・オンラインカジノの理解はこうだ。 裏カジノ:国内のどこかに物件を持っていて、中にディーラーもいるしテーブルも置いてある。実際のカジノと同じように遊べる。 インターネットカジノ(インカジ):国内のどこかに物件を持っていて、中には受付とパソコンが置いてある。パソコン上でカジノゲームができ、その勝ち負けに応じて後から換金することができる。 オンラインカジノ:どこからでもアクセスできるインターネット上のカジノゲームサイト。クレジットカード等で入金をして遊ぶことができる。最近だと仮想通貨として出金することもある。

初めて行ったのは20歳のとき

 僕は法律にあまり詳しくないので何がどこから明確にアウトかはわからないが、20歳くらいの時に金がなさすぎてインカジに行ったことがある。字面だけだとバカみたいなヤバイ矛盾にしか見えないが、甘言に溶かされた当時の僕は「金がないからインカジに行った」。  まだ貧乏になりたてで借金もしてなかったので、今日の3,000円を憂いて心臓をギュッと掴まれたような不安に襲われていた時期だ。今でこそ金がなければどこかから借りればとりあえず凌げるのを知っているが、そもそも借金をする発想を持たなかった。  田舎の高校生が受験戦略を知らないまま浪人のために上京し、予備校で眼から鱗が落ちるほどのコツを掴んで衝撃を受けたように、僕も初めての借金で世界が広がった。知ってるか知らないか、経験をしてるかしてないか。この差は超える前には気づかないし、超えた後には忘れてしまう。不思議だ。  とにかく金がないから何かをしなければならない、そう思って呆けたまま街を歩いていた。不安を抱えすぎると人は歩く。
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意味不明なキャッチの台詞
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