更新日:2020年11月09日 15:14
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タクシードライバーにとって配車アプリは是か非か

タクシー配車

タクシー業界の革命?

 タクシーに乗りたい時にはどうするか。そんなこと特別考えるようなことではないが、普通はタクシー乗り場や道端で手を挙げればタクシーに乗れる。しかし、今現在、タクシーの乗り方の様相が変わりつつある。  タクシーは他の公共交通機関にはできない、door to door(迎え先のドアからお送り先のドアまで)が売りであり、差別化できる特徴でもある。外に出て歩くことが困難な人や雨の日など外出が億劫な時には助かる。  しかし、今や理由はいらない。タクシーは乗るために探すのではなく、自分のところに呼ぶものとなりつつある。タクシー変換期にきているのだ。それを可能にしたのがタクシー配車システムだが、今やスマホから手軽に呼べるタクシー配車アプリがタクシー改革に拍車をかけた。

配車アプリによって手に入るもの

 タクシー配車アプリにより、利用者は好きな時に呼べ、好きなタクシー会社を選ぶことができる。タクシー配車アプリは、通信会社などがタクシー会社と手を組み様々なタクシー配車アプリを開発している。下記は、主なタクシー配車アプリだが、今後さらに増えていくことが予想される。 主なタクシー配車アプリ ・GO(旧MOVとJapan taxiが統合) ・Japan taxi (のちにGOへ完全統合) ・DiDi ・フルクル ・S-RIDE  各アプリによってサービスは基本一緒であるが、細かなサービスや使用法が違うので、タクシー配車アプリを使う前にそれぞれのアプリで確認してもらいたい。

料金のイライラを打開

 やはりタクシーに乗るとどうしても気になるのが運賃。タクシーの運賃のシステムは距離だけではなく時間も加味される。よって、同じ乗り場で同じ降り場でも日によって運賃が変わることもある。そう、渋滞に会えば必然的に運賃はあがる。 「いつもの料金とは違う。おかしい、遠回りしたでしょ」  と、ありもしないクレームを言う乗客もいるが、道は日々というより時間により変化している生き物である。多少の運賃にはズレが出てきて当然である。いくら説明しても拉致のあかない乗客のために、多少の運賃のズレをドライバーが自腹することもある。このように乗客もドライバーも嫌な思いをせずに済むサービスがタクシー配車アプリにはある。  それが「事前確定運賃」だ。  配車の手配をする際、乗り場と降り場を入力すれば乗る事前に料金を知ることができる。乗る前から運賃がすでに確定しているのだ。  このサービスを利用すれば、どんなに酷い渋滞に巻き込まれようと確定された運賃でいく(高速利用など運賃別途費は別)、メーターと睨めっこする必要はなくなる。このコロナ禍、ドライバーと接触することなく、後部座席のタブレット操作でネット、クレジット、電子マネー決済もできる。  タクシー配車アプリを利用することにより、スムーズな乗車、ストレスない道中、そしてスムーズな支払いを手に入れることができる。代表的なサービスを紹介したが、他にも各配車アプリには様々なサービスを展開しているので、自分にあったサービスを選択するといいだろう。
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便利さとは裏腹に…
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物流ライター。ライター業の傍らタクシードライバーとして東京23区内を走り回り、さまざまな人との出会いの中から、世の中の動向や世間のつぶやきなど情報収集し発信する。また、最大手宅配会社に長年宅配ドライバーとして勤務した経験とネットワークを活かし、大手経済誌のWEB版などで宅配関連の記事も執筆する。タクシー・宅配業界の現場視点から、「物」・「人」・「運ぶ」・「届ける」をそれぞれハード(荷物・人)だけではなく、ソフト(心と気持ち)の面を中心に記事を執筆中。ブログ「吾は巷のインタビュアー!」

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