資産は「牛乳」ではない。それを生み出す「乳牛」だ!/田端信太郎
毎月もらう給与明細やこれから始まる年末調整。天引きされるお金は何? よく理解しないまま、社会人人生を歩んでいないだろうか。そこで、いまさら聞けないお金の話をプロがわかりやすく解説。今回はオンラインサロン「田端大学」塾長・田端信太郎氏に「お金新時代の考え方」を聞いた。
1万円札とは、所詮は原価25円の紙切れである。それを人間同士がお金であるという約束を交わしただけであって、お金そのものに価値はない。先日、さまざまなお金の悩みに本音で向き合う著書を発売したばかりの田端信太郎氏は、これからのお金についての考え方に指針を示してくれた。
「逆に言えば、多くの人がそれに価値を見いだせば、それは“お金”になるんです。私の場合はツイッターのフォロワーが23万人います。そこに情報発信の企業案件があった場合、1ツイートにつきいくらかのお金をいただいてます。
つまり、“田端さんがすすめるなら”というフォロワーからの信頼を価値にしてお金に換えているわけです」
田端氏は、現金を「牛乳」だとすれば、自分のフォロワーは「乳牛」だと語る。
「私が情報を発信してそれをお金に換えることは、毎日牛からミルクを搾るという行為に近いですね。実際、ビジネス用語で稼げるビジネスを英語ではキャッシュ・カウというんですよ。
今後の経済社会では他人の牛乳をかすめ取るのではなく、本来の意味での資本である自分なりの“乳牛”を見つけるべきです。そして牛乳を増やすのではなく、乳牛自体をどんどん増やしていく。
これからお金持ちになろうとするなら、そうした発想の転換が必要となります」
マルクス経済学では、資本は自己増殖する価値の運動体と定義されている。これを踏まえて田端氏は、10億円の現金をタンスにしまい込む人は資本家なのかと問う。
資産は、「牛乳」ではない。それを生み出す「乳牛」だ!
自分のフォロワーは「乳牛」
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