「こうした過去の資産がない人は、TCGで稼ぐのは難しい？」のかといえば、答えはNOです。今でも最新のカードが出る度に大きく稼ぐチャンスはあるのです。 　11月20日に発売されたばかりのポケモンカード「シャイニースターV」シリーズを例にとって見ましょう。 　1パック10枚入りで550円、1BOX5500円と高めの設定ですが、このパックには現在ポケモンカードの大会などで必須カードともいわれるカードが多数封入されています。 　また、ポケモンのゲームと同じようにカードのポケモンにも色違いが存在し、「リザードンV MAX 色違い」のカードは11月20日開店時の買取価格でおよそ3万～4万円、キャラクターカード「マリィ」は1万5000～2万円ほどと高額買取が期待できます。 　こういった高額カードだけでなく、封入されているカードには1枚数百円から数千円になるカードが存在します。実際に筆者がTCG転売ヤーレクチャーのもと、6BOX購入（3万3000円）してみたところ……。 　マリィ、リザードンV（色違い）、リザードンVMAX（色違い）、ザマゼンダ、ザシアン、ネズなどの高額カードをはじめ、やや高めの買取カードであるレシラム、カイオーガ、ガラルジグザグマ（色違い）、デデンネ（色違い）、ドガース（色違い）を引き当てました。 　このほか、ほとんど値段がつかないカードも含めて店舗の買取価格は、合計でなんと6万9000円！　差し引き3万6000円も儲かりました。 　当然、この買取価格は市場の需給で左右され、発売日以降に大きく値上がることもあれば値下がることもあります。だからこそ、TCGは株ともいわれているのです。 　ちなみに、現在ポケモンカードは上昇相場といわれていますが、これは国内版カードが海外に多数流出している影響もあります。転売ヤー曰く「新製品の値上がりもさることながら、黎明期や初期のころのカードが、今も大きく値上がりを続けている」そうです。 　興味を持った人は、ダメ元で実家に眠るTCGを発掘したり、転売にチャレンジしてみてはどうでしょうか？　もちろん、投資は自己責任でお願いします。テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク