更新日:2020年12月03日 09:27
お金

誰もが一生に数回は金持ちになるチャンスが来る/経済評論家・上念司

Growth and progress concept

お金持ちになりたい人が、人生で最も頼りにするべきものとは?

 少し話はそれますが、世の中に頼れるものには優先順位があるということを書き留めておきます。これは私が独立してすぐに悟ったことです。  まず、一番アテになるのは自分のお金です。お金は私の言うことを絶対に聞いてくれるし、使えば使っただけの効果、効用が得られます。そういう意味では100%信頼することができる。起業したてで、誰からも信用されない私でしたが、持っているお金だけはみんなが信用してくれました。    お金の次にアテになるのは自分の実力です。もっと具体的に言えば、自分の責任においてできること。例えば、1か月の間に新規契約を100件取る能力みたいなものをイメージしてください。ビジネスというのは約束です。顧客に何かを約束し、期日までにそれを達成する。そして、その対価としてお金をいただく。きわめて単純です。  しかし、約束通り達成できるかどうかは自分の実力次第です。実力もないくせに約束をする人は目の前のお金を失うばかりか、将来のお金も失います。ということで実力は目には見えませんが、その使い方さえ間違えなければ、お金に変えることが可能です。この点で、お金の次に信用できるといっていいでしょう。    三番目にアテになるのは利害関係を共有する仲間です。一人の実力では対応しきれない約束をみんなで共有して達成し、対価を得る。そしてそれをみんなで分配する。こんなディールで結びついた仲間であれば、全員の稼働をお金に変えられます。仲間が増えれば仕事を仕組み化し、B(ビジネスオーナー)になることも可能です。とはいえ、お金や自分の実力に比べて不確定要素も多く、一定のリスクがあります。

友達を失ってまでお金持ちになっても意味はない

 そして、最後に全くアテにならないものを挙げておきましょう。  利害関係を共有しない友達です。私は美しい友人関係を否定するつもりはありません。あくまでも金持ちになるための活動を推進するに当たり、アテにしてはいけないものとしてこれを挙げました。だから、商売が行き詰ったからと言って、利害関係もない友達に借金をお願いしてはいけません。商売は商売、友情は友情。この線引きがいい加減な人はビジネスで成功できないと思います。    私は2001年に起業してから、2018年まで無借金経営を貫きました。銀行からも親戚からも、友達からも一切お金は借りませんでした。強いて言えば、「事業主貸」で私個人から会社にお金を入れることは何度かありましたけど、本当にそれだけです。自分の金は一番アテになるものですから、それだけをアテにして他人には一切迷惑をかけないようにしました。金持ちになるために友達を失うなんて馬鹿げてます。この辺はしっかりと一線を画しておくことをお勧めします。
1969年、東京都生まれ。経済評論家。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一名誉教授に師事し、薫陶を受ける。リフレ派の論客として、著書多数。テレビ、ラジオなどで活躍中
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