“映える”アウトドアメシのコツを人気YouTuberに聞いてみた
コロナ禍で定着しつつあるのが、家でアウトドア気分を味わえる“家キャン”だ。SNSで検索すると、巣篭もり中にベランピングを楽しんだご家庭も多く、ベランダバーベキューや家バーベキューとも呼ばれている。最近では、もういい加減外に出てもいいだろとキャンプ場に向かうファミリーも増えているが、なにはともあれ、外でも中でもキャンプは楽しい。
さて、男は火起こし、テント設営だ!と腕を鳴らすアウトドア好きな読者諸兄も多いだろう。だが、せっかく非日常空間を作り出したのだ。毎日の食事とは一味違うアウトドアメシにも腕をふるってみてはいかがだろう。
とはいえ、普段から料理をしていないと、何をどうやったら失敗せずにすむのかが検討つかないだろう。そこで、今回はアウトドアメシ専門の飯テロ動画を公開し、チャンネル登録者数33万人超の人気ユーチューバーALPHA TECさんを直撃。「失敗しらず」「簡単でうまい」しかも「映える」アウトドアメシの作り方から映える写真の撮り方まで教えてもらった。
「厚さ2.5cmの肉を焼き、炊き立てのご飯の上に切った肉をのせて頂く単純料理。ご飯さえ炊ければ誰でも簡単に極ウマに作れますよ」
ALPHA TECさんのチャンネルのダントツ人気は「肉系」。老若男女問わず、牛肉の豪快なメニューは非常に評判がいいという。とはいえ、ちょっとしたコツが当然ある。それは“火加減”だ。
「焦がさず半焼けでなければ、甘いかしょっぱいかの味付けで食べられるモノに仕上がります。肉を焼くなら中火が鉄則。プラス、今回のステーキのような厚めの肉は“料理温度計”を使いましょう。
あらかじめ、適正温度をネットなどで調べておき、その温度になったら肉を引き上げれば完成です。ステーキなら40~50度です。プロのように触感や視覚などで加減が分かるようになるには長年の修行が必要。ですから、素人は無理せず便利な器具を使えばいいんです」
料理温度計とは肉などに刺して内部の温度を測れるだけでなく、揚げ油などの高温にも対応できる優れものだ。非常にコンパクトなのでキャンプに持っていっても邪魔にはならない。鍛え上げられていない己のカンを信じるべからず。正確な数字を測ることが料理上手への第一歩だ。
●厚さ2.5cmの極厚ステーキ丼
【材料】
ステーキ用ミスジ…300g
牛脂…適量
塩・胡椒…適量
白飯…適量
【作り方】
①ミスジに塩・胡椒を振っておく。
②フライパンを中火で熱し、牛脂を引く。
③肉を片面ずつ焼く。中が40~50度になったら肉を引き上げ、カットする。
④ご飯の上に肉をのせる。お好みで、塩・胡椒・ガーリックパウダーをかける。
子供の頃、ギャートルズに出てくる骨つき肉に憧れた方も多いだろう。ゆったりと時間が流れるキャンプ時間。アニメや映画に出てくる憧れのレシピに挑戦してみるのにいい機会だ。そこで、焚き火を生かし、簡単に作れるのがコチラのレシピ。目を閉じればそこはアルムの山……という具合でハイジになりきれるチーズパンだ。作り方は簡単。豪快に分厚く切って溶かしたエメンタルチーズチーズを、スライスした黒パンに載せるだけ。このシンプルな料理が、なんとも旨そうでそそる。いわゆる“映える”のだ。もちろん味も◎!
「旨そうに見える写真……いわゆる映える動画や写真を撮るには、“シズル感”を出すことが大切。シズル感を出すには、その料理を色々な角度からよく観察して、一番美味しそうに見えるポイントを見つけることです。例えば、モンブランケーキなら、上にのっているツヤツヤの栗、そして流れるようなマロンクリームのうねりですね」
ハイジのチーズパンなら、溶けて艶やか、そして今にも流れ出しそうなチーズである。そこに焦点を当てて撮ればいいというわけだ。スマホカメラなら、チーズをタップすればOK。これで、シズル感のある写真が撮れるはずだ。加えて、ALPHA TECさんが意識して欲しいと話すのが“光の方向性”だ。そこで一工夫。簡単なレフ板効果を用いるのだ。準備するのはコピー紙1枚。
「まずは、できる限り逆光で撮影しましょう。でも、逆光で撮ると、手前側が影になってしまいますね。なので、コピー用紙など白いモノをカメラの下あたりに置き、反射光を当てましょう。そうすると、濃い影がなくなり、いい絵が撮れますよ」
●ハイジのチーズぱん(1切れ)
【材料】
エメンタルチーズ…100g程度
黒パン…1切れ
【作り方】
①チーズを焚き火で溶かし、軽くトーストした黒パンに乗せたら完成!
豪快な極厚ステーキの火入れのコツ
気分はアルプス、ハイジの世界に浸れるシズル感たっぷりのとろ~りチーズパン
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フリーライター。性風俗、女性問題、金融犯罪などを中心に執筆。未婚で1児を出産後、結婚。3児の母。愛人に走る女性をルポした『副業愛人』など著書多数。女性のお金や生活事情に関するルポ、詐欺事件を多く扱う。性とお金に対する欲望と向き合う人間をフィールドワークし、取材執筆を続けている。日本プロダクション協会の監事も勤めている
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