更新日:2020年12月22日 17:18
お金

サラリーマンが使える節税手段。同じ年収なら、残業より副業したほうが断然オトク

残業はやめて副業を!確定申告して節税しよう

 さらなる技アリな節税として考えたいのが副業だ。 「副業のメリットとしてまず社会保険料がかからないこと。これは本当に大きくて、給料500万円の人と給料400万円で副業収入100万円の人は同じ500万円でも社会保険料の部分で手取りが全然違います。  残業代で年間50万円稼いでいるなら残業をやめて副業で50万円稼げばいいと勧めたいですね」(大河内氏)  開業届と青色申告承認申請書を提出して、青色申告をできるようになれば特別控除も使える。 「月3万円の売り上げで青色申告だったら、年で65万円を超えてないのでそれだけで税金は0に。だから丸ごと36万円の収入になる。事業の必要経費が全額経費にできるなどのメリットもあります」(同) 青色申告 副業節税でポイントとなるのは経費をどう申告するか。税理士の中山慎吾氏はこう語る。 「サラリーマンしかやってなければ払う家賃も水道光熱費もリモートワークに必要なガジェットも払って終わり。今年は、コロナでリモートワークが増え、副業を始めた人が増加。経費に対する相談なども多いです。  副業の経費になれば支払った金額は節税になる。家で仕事してる場合、家賃や光熱費もいくらかを経費に計上することができます。副業の持つ意味は今年非常に大きくなりましたし、この流れはもう戻らないでしょうね」

確定申告は5年分遡れる

 確定申告は気が重いと思うサラリーマンは多いが、もうそんなことを言っている場合ではない。また、確定申告すれば年末調整で間に合わなかった控除も取り戻せる。 「年末調整で会社の経理部が設定した締め切りに間に合わなかったときは、源泉徴収票に申請し忘れた保険料などを加味して確定申告するとその分の税金が戻ってきます。本来は必要ないひと手間なのでほぼ全員諦めていますけど、そこは諦めちゃダメですね。  毎回諦めてる人は控除証明書を保険会社に再発行してもらえば5年分は遡れるのでまとめてやってみてもいいかもしれませんよ」(大河内氏)
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会社員が使える節税手段
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