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新聞・テレビが報じない大阪コロナ医療崩壊の真実

コロナによって殺されるのは感染者だけではない

今週の顔ニュース 医療の中身も議論されるべき問題だ。90代のコロナ感染者にECMOを装着するようなケースを前に、森田氏は危機感を示す。 「コロナでは亡くなるのも重篤化するのも圧倒的に高齢者が多い。中には老衰の過程で免疫が弱まり、感染して生死の狭間にいる患者さんもいると思います。果たしてその方に人工呼吸器やECMOを装着するべきなのか。これは患者さん本人の死生観にも関わってくる問題です。  日本の医療では、患者さんを前にするとどうしても打てる手は全部打とうと頑張ってしまうが、この状況下でそうしたやり方が最適だとは思えません。本当は患者さんを半数程度に減らせたようにも思います。マスコミの過剰な報道もあって、誰もが皆、必要以上にコロナに振り回されてしまっている。自殺者の増加など、副次的な影響にも目を配るべきです」  コロナによって殺されるのは、感染者だけではない。このままでは自殺者の数が感染による死者数を上回る事態も起きかねない。我々はリスクを再評価せねばならない。

現実味を帯びる自衛隊の“コロナ出動”

 医療崩壊は大阪だけでなく、集団感染が相次ぐ北海道・旭川市でも深刻。専門病院の病床は60~70%が埋まっており、事態は逼迫している。  そこで注目されるのが自衛隊の出動だ。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での対応は高く評価されており、患者の搬送から施設の消毒、診療まで広範な活動が期待される。 <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!12月8日発売号より
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週刊SPA!12/15号(12/8発売)

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