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年末に急増する荷物の誤配…宅配便の現場では何が起きている?

マンションの郵便受け

年末年始は人的ミスも増える

 配達完了の情報が更新したにも関わらず、荷物が届いてないケースがある。一体、その荷物はどこに行ってしまったのか?真っ先に考えられるのが、『誤配』である。  読んで字の如く、セールスドライバーが本来届ける場所ではなく誤った場所に届けてしまった場合である。特に年末年始のこの時期、セールスドライバーは、異常な物量にいつも以上に余裕がなくなり、精神的にも追い込まれ誤配の数は増える。  AmazonやZOZOTOWNのEC業界は独自のパッケージデザインであり荷姿も一緒。見た目だけで判断してしまい、伝票の記載を確認せず思い込みによる配達が多発している。荷物受け取った人も同様に気付かず開けてしまうこともしばしばあり、開封して商品違いで気づく。  また、名前が同性の場合や同じ住所でありながら複数の住宅が健在する場所も誤配の要素が潜んでいる。同住所でのマンション、アパートの場合になるとさらに確率があがる。マンションやアパートの名称が記載されていればよいが、記載されていないとさらに困る。マンションやアパートはそもそも表札を掲げている部屋は少ない。その上に宅配BOXへの配達指定があるとどうしようもない。宅配BOXの入れ間違いによる誤配も増えている。

人間関係だって破綻する

 その他の要因として、またここでもセールスドライバーによる情報入力ミスがあげられる。持ち戻っている不在の荷物に対して配達完了と入力してしまい、荷物があるにもかかわらず配達が完了という情報が流れ、問い合わせにより発覚した事例もある。  このような誤配や情報入力のミスが原因で人間関係が、破綻してしまうことさえある。 「送ったお歳暮に関しての何の連絡もない。礼のひとつも言えないのか」  受け取っているはずなのに何の連絡もないと憤る送り主。受取人にしてみれば、届いていない荷物に対してお礼など言えるはずもない。受取人にしてみれば、「毎年お歳暮が届くのに今年は来なかったわね。うちも来年から送るのをやめようかしら」となってしまう。  お歳暮も慣習化された面はあるが、荷物の往来だけの付き合いという人もいる。誤配は唯一の絆を切ってしまうこともある。 「荷物が届くかもしれない」  荷物を出した際には、受取人に声をかけておくとよいかもしれない。また、地域担当のセールスドライバーにも宣言しておくとよいかもしれない。そのようにすれば、受取人もセールスドライバーも気に掛けるようになる。日頃からのコミュニケーションが、未着や誤配を未然に防げるかもしれない。物流ライター。ライター業の傍らタクシードライバーとして東京23区内を走り回り、さまざまな人との出会いの中から、世の中の動向や世間のつぶやきなど情報収集し発信する。また、最大手宅配会社に長年宅配ドライバーとして勤務した経験とネットワークを活かし、大手経済誌のWEB版などで宅配関連の記事も執筆する。タクシー・宅配業界の現場視点から、「物」・「人」・「運ぶ」・「届ける」をそれぞれハード(荷物・人)だけではなく、ソフト(心と気持ち)の面を中心に記事を執筆中。ブログ「吾は巷のインタビュアー!」
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