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年末に急増する荷物の誤配…宅配便の現場では何が起きている?

「確か、今日配達予定なのにおかしい……」  待てど暮らせど荷物が届かない。そのようなことを経験したことはないだろうか。  宅配便業界、この12月は例年以上に巣ごもり需要にお歳暮とECの期間セールが加わり荷物の増量に拍車がかかってきた。そんな中、どうしても発生してしまうのが荷物の誤配。元大手運送会社ドライバーの経験を持つ筆者が、この時期に起こりがちな誤配について解説したい。
宅配便の誤配

写真はイメージです

あれ? 荷物が届かない

 今や伝票番号で荷物の所在場所を追える。したがって発送側も受取側も伝票番号の保存や管理が大事となる。  パソコンなどで伝票番号を入力すると発送、配達中、配達完了と案内されると思うが、発送の情報データのままで止まり、いくら経っても荷物が届かない時がある。いったいその時何が起こっているのか?  いわゆる『未着』である。荷物が未だ届かないという業界用語である。まず、理由としてひとつあげられるのがデータの入力漏れ。  よく街中でセールスドライバーが小型の端末を荷物にあてる光景を目にすることがあると思うが、自宅近く営業所に届いてからはすべて手作業でのデータ入力となる。手作業ゆえに、データ入力漏れの荷物が出ることがよくあり、実際荷物が最寄りの営業所に届いているにも関わらず入力漏れでデータが更新されないことがある。

業界用語「テレコ」と「ボウズ」とは

 上記の場合はデータ上の未着だが、物理的な未着としてあげられるのは、伝票やコードシールの貼り違い。業界用語で言う『テレコ』。  コードシールとは、荷物に伝票の他に6桁くらいの番号とバーコードを記した小さいシールのことをさす。そのシールの番号は行き先を示すものであり、荷物を仕分ける際は伝票の住所ではなくそのシールの番号を見て仕分けられる。コード入力のミスがあると北海道の荷物が沖縄に行ったりすることもあり、そういった遠距離での間違えにより、またデータ入力漏れが重なり、いつまで経っても発送の情報のままということもある。  他にも、荷物から伝票が剥がれてしまい行き先不明の迷子になった荷物、『ボウズ』というのもがあり、こうなると荷姿に特徴がない限りなかなか見つけることはできない。このような行く宛のなくなった荷物はベース(ターミナル)に無数に眠っている。
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年末年始は人的ミスも増える
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