トホホ……な恋バナが続いたが、最後は「コロナがきっかけで良い結果になった」と語るキャバ嬢も。大阪の熟女キャバクラに勤務するナミさん（仮名・31歳）に話を聞いた。 「今年の6月、ヒモ彼氏とついに別れることができたんですよ！　出会いはアプリだったのですが、『自称・社長』の肩書きにコロッとやられて付き合うように。彼の『好きだから一緒に住みたい！　結婚しよう！』という熱意に押されて同棲したのですが、蓋を開けてみれば肩書だけのバーの雇われ店長だったんです。しかも、私と付き合い出した頃はすでにやめた後……。それで私の家に転がり込んできたというわけなのですが、新しい仕事を見つけようともせず1日中家でネットゲームをしているんです。しかも、課金のお金は私にせびるクズっぷり。 　最初は『すぐに仕事を見つけるから』という言葉に誤魔化されていましたが、気付いたらヒモになって1年。彼の分まで生活費を稼ぐストレスで体重は激減し、そんな私を見兼ねた親友が連れて行ってくれたのは京都の有名な縁切り神社。それから3ヶ月後、緊急事態宣言に入り店が休業に。お金がないと言う私にヒモ男のストレスは貯まりまくりで。最終的に、我慢できなくなったのか新しい女を作ってくれて、追い出すことに成功しました。今は実家に戻って、連絡先もすべてブロック。もちろん、お金がないというのは嘘も方便、貯金は隠し持っていましたよ（笑）」 　良くも悪くもコロナによって左右された2020年のキャバ嬢の恋愛事情。今年も色々あったが、2021年はどのような恋愛模様を繰り広げてくれるのだろうか。＜取材・文／カワノアユミ＞東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』（イーストプレス）が発売中。X（旧Twitter）：＠ayumikawano