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キャバ嬢たちのクリスマス事件簿。“夜道では背後に気をつけろ”客からの恐怖LINE

クリスマスに来る客はロクなもんじゃない

 続いて、「クリスマスは苦い思い出しかない……」と語るのは都内のキャバクラに勤務するサナさん(仮名・24歳)。 「うちの店はクリスマスイベントはないのですが、その分フリーの客をめちゃくちゃ入れるんです。でも、クリスマスに来る客って少し変わっているというか、正直ロクな人はいませんね(笑)。数年前なんて女装したオッサン客が来て、私に『お姉ちゃん』と呼びながら甘えてこられたんです! クリスマスなのに何やってるんだろうと、こっちが泣きたくなりましたよ。その後、お世辞にも柄が良いとは言えないお客さんが来たのですが、その日は一番マトモに見えて『天使かな?』と思いましたね……」

「夜道では背後に気をつけろよ」

LINE

ホノカさんが客から送られてきたLINE。こわすぎる…

 そして、クリスマスに客と大ゲンカした……というキャバ嬢は、ホノカさん(仮名・28歳)だ。 「クリスマスイブと当日に来てくれる予定だった客がいたんですが、1日目のイブに大ゲンカしたんです。元々、面倒臭い客で他のお客さんが被っていると機嫌が悪くなるんです。なるべく他のお客さんが来ない日に呼んでいたのですが、年末は混んでいるのでどうしても被ってしまう。それで、お金持ちのお客さんがシャンパンをたくさん入れて私がその席にずっといるのが気に食わなかったらしく、怒って帰ったんです。  翌日フォローしようとLINEをしたら、付き合ってるわけでもないのになぜか別れ話をしてくるんです。他のお客さんなら適当に合わせるけれど、その客にはついイラッとしちゃって。『私達、付き合ってたっけ?』と返信したらさらに客が逆上! その後、着信があって面倒臭くて無視していたら、最後に捨てセリフのように『夜道では背後に気をつけろよ』とメッセが送られてきて思わずゾッ……。それ以降、その客から連絡来ることはなくなったのですが、今でも暗い夜道では背中を刺されないように常にリュクを背負っています」  彼女たちの今年のクリスマスには一体、どんなドラマが生まれるのか。何事もなく新年を迎えてほしいものである。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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