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キャバ嬢たちのクリスマス事件簿。“夜道では背後に気をつけろ”客からの恐怖LINE

―[キャバ嬢に訊け]―
 新型コロナの影響でイベント等は中止になっているが、イルミネーションの点灯が始まり、街はすっかりクリスマスムード一色。誰もが浮かれてしまうこの時期だが、12月上旬頃から慌ただしく動き始めるのが、夜に生きるキャバ嬢達だ。クリスマスといえば、キャバ嬢にとって1年を締めくくる大イベントでもあるのだ。
筆者のキャバ時代のクリスマスイベント。ノルマがあって思い出すだけでも嫌になる

筆者のキャバ時代のクリスマスイベント。ノルマがあって思い出すだけでも嫌になる

 そこで今回は、キャバ嬢達の身に起きたクリスマスの事件簿を聞いてみた。

25000円のチケットを6枚売る

 まずは、大阪の熟女キャバクラに勤務するユリナさん(仮名・33歳)。昨年まで熟女ではなく、普通のキャバクラに勤務していたという彼女だが、ノルマがあまりにも厳しくて退店したらしい。 「指名数によってスライドで毎月時給が変わる店だったんですが、クリスマスやバレンタインなどのイベント事では特に厳しかった。中でも辛いのがクリスマスで、チケット制で最低でも24日と25日で計6枚のチケットを売らないといけないんです。チケットは2時間制でオードブルとミニシャンパンが付いて25000円。一見、オトクに感じるかもしれませんが、シャンパンが安物なので全然美味しくないんですよ。それでも毎年12月に入ると、すぐにお得意様に声を掛けてチケットを売っていましたね……」

風邪なんかじゃ休めない…

 そんなある年のクリスマスイブ、ユリナさんは風邪を引いてしまったという。 「幸いインフルとかではなかったのですが、イベントを欠勤すると罰金になってしまうのでムリヤリ出勤しました。お酒を飲むつもりはなかったのですが、お客さんに『せっかくチケット買ったんだから、シャンパン飲みなよ』と言われるとさすがに断れなくて。案の定、美味しくないシャンパンで一気に回ってしまい、その後記憶がなくなりました。起こされたときは更衣室で、すでに営業終了後。
Champagne

写真はイメージです

 どうやら、1人目のお客さんの席で酔いつぶれてしまったようですが、その間に来てくれたお客さんはみんな帰っちゃったようなんですよね。このままでは罰金になってしまうので、翌日の25日に全員来てもらいました。でもさすがに5卓回るのはキツすぎて、途中で吐きながらシャンパンを飲んで死ぬかと思いました……」  それが原因で、さらに体調が悪化したユリナさん。長引いてしまった風邪は年明けまで続いたという。
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